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再び、ガルドスへ
魔法都市はガルドスの南にある海の中にあるようだ、エレンいわく魔法都市に着くのはずいぶん時間がかかるという。それよりも、海中にある都市とはいったいどんなものだろうか…。
まず、僕らはガルドスに戻ることにした。その途中はなにも起こらず、僕らは仲間との時間を楽しめることができた。これまでそんなに話さなかったグーと仲良くなったし、トントとの久々の会話も弾んだ。でも、エレンだけは一人考え事をしているようだった。こんなふうにして、ぼくらはガルドスに再び戻った。
やはり、市場は賑わっている。そして町には今までなかった修練場や新しい宿屋や飲食店がオープンしていた。僕らはこれからの旅に備えて各自装備や道具の買い出しに出かけた。
僕は旅の準備を終えた後、宿屋に行くと、この前泊まったときに忘れていったという本を渡された。それはトント買い物をしたときに買った歴史書だった。出発までずいぶん時間があったからこの本を読むことにした。それを見たとき、今まで自分が信じてきたものは嘘であることを悟った……。




