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井戸の光り
お坊っちゃまのマルクはある国の貴族である。貴族と言っても養子でこの貴族の家に来た。
彼は裕福になったが、何故か幸福であるとはいいきれないと思っていた。
◎
今日は庭で執事のパットと散歩している。パットはマルクが木に登っただけでも怒ってしまう、彼は今日もなにかを探していた。
溜め池の隣の井戸まで行くとマルクは井戸から少し光りが差し込んでるのを見つけた。彼はこれは面白そうだとおもったが、パットに怒られると思って、皆が寝た夜に行ってみることにした。
両親と夕飯を一緒に食べて、皆が寝るまで待ち、そして、あの井戸まで行ける時間になった。一人で行くのは怖いので飼い犬のグーを連れて行くことにし、井戸まで来るとグーはうなりだした。井戸は昼間よりも光りがましている。
彼は井戸の中を覗いてみた、すると、いきなり光りに包まれて何も見えなくなる。怖くなってグーをだきながら意識が遠くなっていった。