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15 冒険科

ちょっと復活しました。書ける時に書いていこうと思います。

数分も歩けば学園に着く。

既に格子の門は開いており、受付にはアルデミランが座りこちらに緩く手を振っていた。


「おはよう。ノンちゃん。リグルちゃん。」


「「おはようございます。」」


「リグルちゃんも今日から学園生活ね!頑張ってね!」


「はい!」


「リグルは学園長に呼ばれたらしいけどどうしたら?」


「あ、そういえば連絡来てたわ。それじゃあ行きましょうか。」


「それじゃあリグル。また後で。」


「うん!また後でね!」


挨拶を交わすとノンはリグルたちの進む方向とは逆の道を歩いて行った。

リグルとアルデミランも学園長室へ向かって歩き出す。


「リグルちゃん昨日は良く眠れた?」


「うん。ノンと一緒にベッドで寝たんだ!ご飯も美味しかった!」


「ガーランの扱ってる商品は質が高いからね。羨ましいわ……学園長。リグルさんを連れてきました。」


少し話しながら歩けばすぐに学園長室前まで来た。

アルデミランが中に声をかけるとレイゲンが言葉を返す。


「入れ。」


「失礼します。」


「失礼しまーす……。」


「よく来てくれた。リグル。アルデミラン。今回はアルデミランも聞いていけ。サポートが必要になるだろうからな。」


「わかりました。」


レイゲンはアルデミランの言葉に頷くとリグルに問いかけた。


「リグル。お前はこの学園で何をしたい?」


「えっと…どんなことができるんですか?」


「商売をしたければ商業科、探索、戦闘をしたければ冒険科、目的がなければ普通科に入ればいい。お前ならどこに入っても生きていけるだろう。」


「(そう言われても何をしたらいいか……。)」


「リグルちゃん。一番したいことは何かしら?」


リグルが横を見るとアルデミランが微笑みを浮かべリグルを見ている。

それを見て決心がついたのかリグルはレイゲンをまっすぐ見据えた。


「私は……冒険科に入りたいです。」


「ほぅ?理由は?」


「故郷を探します。それに家族も。」


「……」

「……」


「わかった。止めはしない。冒険科にはアルデミラン。お前が案内しろ。受付は他の者に任せる。」


「分かりました。失礼します。」


「失礼しました。」


リグルが退室するとアルデミランは扉を閉めた。


「どうした?なぜ退室しない。」


「学園長。なぜ冒険科に反対しなかったんですか。戦えるような子じゃないでしょう!」


「戦えるさ。まぁ、戦うのはあの子ではないがね。それに。冒険科は戦うだけの場所ではない。」


「……っ!失礼します。」


まだ何か言いたいようだったが、意味がないと悟ったのだろう。

静かに退室した。

扉を開けるとリグルが心配そうにアルデミランを覗き込んでいる。


「あの、どうしたんですか?」


「ううん。なんでもないわ!それより案内するわね!こっちよ!」


そう言うとノンが進んでいった方向とは別の方向へ歩き出した。

着いた先の部屋の扉には冒険科と書かれたプレートが下げられておりたいへんわかりやすかった。


「ここが冒険科よ。」


「ありがとう!アルデミラン!」


「いいのいいの。それよりも無茶しちゃダメだからね!命あっての物種なんだから!」


「分かった!」


それじゃあと手を振りアルデミランは元来た道を引き返していった。


「よし!頑張ろう!」


リグルは深呼吸すると目の前の扉を開いた。

まだ早い時間ということもあって人はまばらだったが、本を読んでいる人や自分の武器だろうか、ナイフと研いでいる人などが各々時間を潰していた。


「(どこに座ったらいいんだろう……)」


入口でオロオロしていると一人の男性が話しかけてきた。


「やぁ、こんにちはお嬢さん。迷子かな?」


流れるような金髪と緑色の目が特徴的な彼はゆっくりとしゃがみ目線を合わせた。


「あのっ、今日から冒険科に入ることになりました!リグルです!」


「新入生?この時期に聞いたことはないけど…教官に聞けばわかるかな……。あぁ、ごめんね。僕の名前はエアハルト。気軽にハルって呼んで欲しいな。」


「はい!よろしくお願いしますね!ハルさん!」


こうしてリグルは冒険科で初めての知人を手に入れた。




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