〜パンツライフ〜
始まりの町:プロローグタウン
見た目はやはり中世ヨーロッパで見習い冒険者が集まる町らしい。この町には冒険者用の防具や武器、魔道具などの店がたくさんある。マリアの後ろを歩いていると下着屋さんに着いた。「ほら着いたわよ」「入らないんですか?」「入りたくないわよ!」「でもお金持ってるのはマリアじゃないですか」「お金なら渡すから!」「俺払い方分からないです」「人として終わってるわね」そう言って一緒に入ってくれた。
「いらっしゃい」ツパンと名乗るおじさんが切り盛りしてる店だった。名前の文字を並び替えたらパンツになるということは心のうちにとどめておいた。「女性が店に入るなんて珍しいな」「無理矢理入らされたんです」「ちょっと語弊がありますよ!」「仲の良いカップルだな」「カップルじゃないです!」同時に話した。
たくさんのパンツを見渡しながら俺は「マリアに選んで欲しいんだけど」と言ってみた。「別に何でも良いでしょ」「マリアに選んでもらった方が特別なパンツになるじゃん」「変態が」と言いながらも選んでくれた。白鳥の顔のパンツと豚の顔のパンツ、虹色のパンツを選んだ。途中までふざけていると思ったがとても真剣な顔をしていた。選ばせておいてセンスが無いとは言えなかった。
レジにパンツを出すと「おっ、ねぇーちゃんセンス良いなこの3つは店の人気ランキング1位2位3位だ」「ですよねすごい良い柄してると思ったんです!」「お目が高い!」この世界は全員センスが無いらしい。いや考え方が違うんだろう異世界で自分の世界での常識が通用すると思ってはいけない。「しかし流石に酷すぎるだろこのパンツなんで人気なんだ?」疑問が隠せなかった。そのまま試着室で履かせてもらうことにした。「マリアー履かせてもらっても良いー?」「キモ」どんどん俺の好感度が下がっていくだけだがやめられない。俺はやっぱりMなんだと確信した。