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〜このままじゃ牢獄ライフ〜

翌朝、目が覚めると俺は森の中にいた。

まだ夢の中なのかと思い顔をつねってみるが痛い。

「もしかしたら本当に転生したのか!?」そういえば女神様にお願いをした後の記憶がない。そのまま異世界に飛ばされたのかもしれない。


とりあえず森の中を歩いてみると女の子の声が聞こえた。「異世界召喚後初めてみる人だ!」興奮した俺はその声がする方に走った。

すると2匹のオオカミと戦っている黒髪ロングの

きれいな少女がいた。「ちょっと待ちなさいよー!」いつもの俺なら近くの木の後ろに隠れていただろうが、その時は衝動的に体が動いた。

「おーい!大丈夫かー?」その少女は振り返った瞬間に俺をビンタしてきた。「この変態!」「ブフォッ」そんなに俺の顔が気持ち悪かったのだろうか。「まぁ異世界にこんな顔してるやついないよな。だけどラノベ主人公はモテモテなのになぁ可哀想だな俺」オオカミはキョトンとしていた。がすぐに我にかえると俺たちめがけて飛びかかってきた。「ギャー殺されるー!」少女がポーションを飲んだ。ゴクゴク「あんたのおかげで隙が出来たわ。そこだけは感謝してあげる」そう言った途端少女はオオカミに手を向けると、「フレイム!」と叫び

オオカミを燃やした。


「いやーありがとう助かったよ」「あなたを助けた覚えは無いわ。自分を守っただけ。」「この感じはツンデレタイプだなぁ」と思わず興奮して口に出てしまった。

「通報するわよ!この露出狂が!」「いや俺、顔しか出てないよ!?」パジャマ姿のはずだから長袖長ズボンだ。この少女はさっきから俺を変態だとか露出狂だとか

罵ってくる。ツンが強すぎるようだ。「なぁなぁここで出会ったのも何かの縁なんだし、仲良くしようぜー」

「犯罪者と仲良くする気はない!」ここまで来ると流石にメンタルに来る。「おい何だよそんなに俺の顔が気に食わないのか?それは生まれつきの問題だから勘弁して欲しいな」「あんた何言ってるの?自分の体よく見た方が良いわよ?もしかして目悪い?それとも頭が悪いのかしら」さっきから訳の分からないことを…と思いつつも自分の体を見た。しばらく動けなくなった。開いた口がしまらない。ない。体に纏っていたものがない。

俺はこのまま異世界で牢獄生活を送るのかもしれないとまで悟った。そう俺は全裸だったのだ。今までこの少女が言っていた言葉がよく分かった。俺は死にたくなった。すると少女が「どう?やっと分かったかしら?まさか自覚してないなんてね。あなた重症よ。」その言葉が全て胸に突き刺さった。とりあえず俺は全裸のまま土下座をした。

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