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ティーダとの再会

 案内の騎士に連れられ、城の廊下を進んだ私は、応接室の扉を開き無言で頭を下げる騎士の横を抜け、中で待っていた友人の姿を見て、僅かに笑みを浮かべた。


「久しぶりね、ティーダ」





 準備を終え、仲間と共にナイル王国へやって来た私達は、王都近くの渓谷に怪しい城を見つけ、イーグレット達と何か関係があると思い、様子を窺っていたのだが、砂で出来ているその城の中から現れた男が冒険者ギルドの制服を着ていた為、慎重に接触してみると、何と彼らはナイル王国の異常を発見し、監視していたのだと言う。

 更に、この砂の城はSランク冒険者《王者》フラウの神器によって作られた物で、警備をしている騎士達もフラウの能力で作られた物だそうだ。

 そして、ティーダも彼らと共にいると聞いた私達は、情報の共有の為に会談を開く事を要請したのだった。





「久しぶりッスね、エリーさん。えっと……そちらは?」


 ティーダは私の隣に目をやって尋ねた。

 エルザやユウ、ミレイの事は知っているだろうから、私はティーダと面識の無い者を紹介する為に口を開いた。


「こちらはオーキスト・ユーティア殿下、ユーティア帝国の皇太子殿下よ。隣はアデル・ハルドリア、ハルドリア王国の女王」

「ぶぅふぅ!」


 ティーダが驚きで変な音を出した。

 そう、今回の戦いにオーキスト殿下やアデルも共に来ていたのだ。

 他にも私と親交のある冒険者やユーティア帝国やハルドリア王国の精鋭も連れて来ている。

 ユウの従魔では数人が限界だが、アデルの魔法を使えば数十人単位の高速移動が可能だったのだ。


 一応、私は止めた。

 特にオーキスト殿下が前線に出るのは止めたのだが、魔神が復活すれば生き残っても意味が無いと言われ、共に連れてくる事になった。

 アデルへの刑の執行も、オーキスト殿下の権限で延期されている。

 大陸の危機である今、アデルの力を使わない手は無いと言う事らしい。


 連れて来ていた戦力はルーカス様が統率し、城の一室で休ませて貰っている。


「な、何で皇太子殿下や女王陛下を連れているんッスか⁉︎」


 アデルをハルドリアの女王と紹介しても、すんなりと受け入れた事から、一応、現在の大陸の情勢は知っているようだ。


「色々あったのよ。貴女こそ、何でSランク冒険者と行動しているの?」


 ティーダは隣でだらしなく長椅子に寄りかかっているハーフエルフの少女に視線を向けた後、肩をすくめた。


「色々あったんッスよ」


 その後、私達は卓を囲みお互いの情報を交換するのだった。


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