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プロローグ〜転生、そして二度目の人生?〜

すいません。学校がテスト期間に入るため、次の投稿は多少遅れるかもしれません。ご了承ください。


『虚無空間』

それは何も存在しない。いや、|存在することが出来ない《・・・・・・・》虚無の世界。



神をも存在することを許されない絶対領域にあるひとつの魂(・・・・・・・)が迷い込んだ。

絶対に侵されるはずのない絶対領域に『存在することが出来る』



即ちそれが意味することは、虚無の世界に適合したということ。



もしくは………




存在の可能性、『存在格』が虚無空間と同等以上であるということ───………



­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­-­­



「ーーーーーッ!!」



(待て、今何が起きた?轢かれたのか?車に?)



目が覚めた海里は、今自分の状態がどのようになっているかが全く分からないという最悪の事態に陥っていた。

しかし、何とか持ち前の冷静さでパニックを起こすことなく自分が今、分かる程度の状態の確認を始めた。



(ここは何処だ?目は……開かない、耳は………聞こえない…身体は…………動かない……)



しかし、今初めて自分の状態を確認した海里は改めて絶望を覚えた。



(おいおい、マジかよ。最悪じゃねえか…どうすんだこれ…?死んだのか?俺…それとも植物状態?…………どちらにせよこれ詰んでね……?)



海里がいるこの虚無空間ではあらゆる物体は疎か、霊体、精神体、神体ですら存在を認められない限り飲み込まれる。

それ即ち空気もなければ大地もなく、光すら一片の欠けらも無い。



そんな空間で何かを感じ取れる訳もなく、ここから抜け出せなければいくら我慢強い海里でも、持って一日かそこらだろう。



(おい……これからどうすんだよ………ん?…うおっ!?)



だが幸か不幸か、しばらく何も無かった虚無空間に『海里』と言う魂が迷い込んだため、空間のキャパが急速にほぼ満タンになった。



それにより、空間自体が強い拒否反応を起こした。

拒否反応はやがて小さな空間の歪みを作り、だんだん膨張を始めていった。



しばらくすると空間の歪みが魂の通り道となり



(おい、ちょっと待て!これやばいんじゃ────)



海里の魂を吸い込んでいった──────



­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--­­--

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!!!」



(─────……ん?)



何かの大きな泣き声で海里は目を覚ました。が、同時に強い違和感を覚えた。



(おいおい、ちょっと待ってくれ。さっきと余り変わらないじゃないか……またさっきと同じか?)



しかし、色々なことに集中してみると明らかに違う点がいくつかあった。



(音は聞こえる、目もぼんやりとしているが光が入ってくる、体も動かしにくいが動かない訳じゃない。つまり、これはあれか?助かったのか?)



しばらくしてだんだん足音が聞こえてきた。誰かが自分の意識が戻ったことに気がついたようだ。



(良かった…しかし死後の世界っていうのは有るもんだな。今まで気にしたことがなかったが。)



すると足音が止まりなにかふたつの影が海里を覆った。



(うおっ!めっちゃ美男美女じゃねえか!目が慣れてきたのかはっきりと見えるな。しかし銀髪?染めてんのか?)



そう、海里を覗き込んできたのは銀髪の美男美女だったのだ。



(しっかしなんだ、この二人から生まれてきた子供はさぞかし可愛いのだろう…俺ももっと可愛い顔に生まれたかった……。)



海里はそんな馬鹿なことを考えたが、そんな願望は思わぬ形で叶ってしまう。



「ねえ!見てリ!ユイが目を覚ました!」



「おお!ユイが起きたのかい?」



(……は?今なんて?ユイ?誰のことだ?俺の隣に誰かいるのか?)



そんなまとまらない思考をしている内に海里は目の前の銀髪の美女に持ち上げられてしまった。



(うわ!まじかよ!俺体重63はあるぞ!?それにしてもこの二人でかくないか!?まさか!?いや…そんな…でも…ありえない……)



そんな現実逃避をしている海里にさらなる追撃が襲った。



「ん〜可愛い!あ、そうだ!ユイも自分の姿見てみようか!」


今の海里には一番見たくないものだったが有無を言わせずに銀髪美女は鏡に近ずいて行く。



(まじか……どうなってんだ……)



そんなこんなで鏡の前までやってきた海里はさらに固まってしまった。

鏡にこの世のものとは思えないほどの可愛い幼()がいたからだ。



「ね!可愛いわ〜!!」



可愛いのは間違いない。しかし海里はそれどころじゃなかった。



(もう……無理………)



この短期間の出来事で混乱し、余りの情報量の多さに産まれたての海里の頭では補えきれず、そのまま深い眠りに落ちてしまった─────



誤字脱字の報告、アドバイスなど沢山くれると嬉しいです!

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