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日常〜2〜
5年前、父が死んだ。アル中の父の死はあけっけなかった。大好きなビール片手に駅のホームから落ちたらしい…悲しさは何もなかった。アル中の父が死んで私は普通の人になれると思ったからだ。
何度酒を買いに行かされただろうか。
何度補導されただろうか。
何度殴られただろうか。
何度殺そうとしただろか。
こんな事から解放されると思った。
けど…違った。
可哀想な親子!このレッテルは私やお母さんを苦しめた。私はこの時に気付いていたのかもしれない。
人は手を差し伸べる事をしたない。自分は関係ないと一線を引くと…
なのに私は手を差し伸ばして欲しいと望んでしまった。苦しむ事も知らずに…
また私も見て見ぬふりをしていたのかもしれない。自分の良い様に捉えていただけかもしれない
いや…
捉えていたんだ!
それが人なんだ!自分の思い通りに書き換えて自分の思い通りにことを進める!それが人間だ!
人はこんなに悲しい生き物なんだ…