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地獄の奏
屋上の扉が開く。柵を越え座る少女がいた。そして空へ舞う…
〜
2年の始業式の朝私は泣いていた…
学校に行く意味がわからんない…
行けばいじめられる…
行かなければ何も知らない先生が来る…いや、何もできない先生が来来る…
私は居場所のない学校にまた行く。
校舎の門を潜り私の地獄が始まる…
私の机に置かれた花瓶と花…
その下には重なりに重なった言葉の数々…
誰も助けない、誰にも助けを求めれない…
私の居場所のない場所…
時間が進み、秒針を見る。時間が遅く感じ学校のチャイムが鳴った。
「新入生の皆、入学おめでとうございます。・・・」
また、いつもと同じ校長の話。誰も聞いてないであろうこの挨拶は私に現実を突きつける…