ハリウッド修道院
「ハリウッド修道院にようこそ。私が教皇のデミです。」
デミ教皇率いるハリウッド修道院は、今やハリウッド王国と対等、若しくは、それ以上の権力を手に入れようとしていた。
「我々は元神様や元女神様を祀り、日々の平和を祈ります。公平を保つために我が修道院では一人職の枢機卿や大司教などの階級は廃止しております。それでは10人の司教の皆さんをご紹介します。」
急速にハリウッド修道院が力を持ったことには理由があった。
「この修道院の守護を担当していますアテーナー司教。」
「防御は任せてください。」
「次に修道院の財政を潤してくれているアプロディーテ司教。」
「美しさは罪。」
「狩り担当のアルテミス司教。」
「狙い撃ちます。」
「鍛冶・生活向上担当のヘーパイストス司教。」
「よろしく。」
「女性の地位向上ヘーラー司教。」
「皆さん、がんばりましょう。」
「音楽・芸術担当アポローン司教。」
「芸術は爆発だ。」
「修道院の攻撃を担当のアーレス司教。」
「ハリウッド王国を滅ぼしましょう。」
「農業担当のデーメーテール司教。」
「食べ物に罪はありません。」
「私の雑務を行ってもらっているヘルメース司教。」
「何でもやります。」
「弱者保護担当ヘスティアー司教。」
「zzz。」
なんとハリウッド修道院の司教は、元神、元女神の10人だった。これだけメンバーが揃っていれば急速に発展するはずである。
「これに司祭、助祭、修道士を加えた我々がハリウッド修道院です。」
ちなみにサイクロプスは司祭の地位を得た。
「さあ! 祈りましょう! 我々の世界の平和のために!」
(ああ~、元神様ばっかりで、やりにくいったらありゃしない。これなら小さい孤児院の方がよっぽど良かったよ。)
デミは元神10人に囲まれて、息が詰まりそうなぐらい居心地が悪かった。
「おぎゃあ! おぎゃあ!」
「大丈夫かい?」
その時、マイケルが泣いた。
「おお! 我がハリウッド修道院の捨て子第一号が泣いた!」
「神の子だ! 正に神の子だ!」
(ルシファー様の子供ですけどね。)
元神々は捨て子第1号が、仇のルシファーの子供とは知らない。
「天界で暮らすより、よっぽど楽しめるな。人間界。」
「神をやめて正解だった。神ほど暇で退屈な職業は無いからな。」
元神々は、人間界を人間として征服してみようという欲を持った。
「ああ~暇で死にそうだ。」
天界の唯一無二の絶対神になったルシファーは退屈で死にそうだった。
それが平和だ。
つづく。




