表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
94/100

出生の秘密

「おぎゃあ! おぎゃあ!」

 無事にクリスティーナがブラピの子供を出産した。

「ありがとう。クリス。俺の子供を産んでくれて。」

「ブラピ。出産祝いを述べる時くらい、クエストはやめてくれない?」

「それは無理。」

 どんなときもブラピはクエストを手放せない呪いの様な信念にブレはない。

「アンジ。今日からおまえの名前は、アンジーだ。ワッハッハー!」

 生まれた女の子の名前は、アンジーに決まった。

「失礼します。世界を救ったクエストマスターさんのお宅にお子さんが生まれたということで、ハリウッド王国ハサウェイ国王からプレゼントがあります。」

 現れたのは、ハサウェイ王の側近ハリソン大臣だった。

「クエストマスター様、貴殿にハリウッド王国の貴族に任命致します。これからは、ブラット家のピットとお名乗りください。」

 ブラピは貴族になった。

「やったー! 私たち貴族になったのね! お城に住める! これで生まれた娘の将来も安泰だわ!」

 喜ぶクリスティーナ。

「断る。」

 しかしブラピは断った。

「何でよ!? いい話じゃない!?」

「ピットって、ダサいじゃないか。ブラピの方がカッコイイ。」

 こだわっているのは名前の呼び方だった。

「名前の呼び方なんて、どうでもいいのよ! 名前なんて個人を特定するためだけにあるものなんだから!」

「うぎゃ!? あべし!?」

 力でブラピを納得させるクリスティーナ。クエスト90達成者でも、女、子供には勝てない。


「おぎゃあ! おぎゃあ!」

 アンジーが生まれた日。ハリウッド修道院の門の前に、赤ちゃんが置いてあった。

「捨て子か。可哀そうに。」

 デミ教皇が捨て子を拾って育てようと決めた。

「あれ? 名前かね? ネームプレートが付いている。」

 首の所にネームプレートを見た。

「な、なななななななー!?」

 デミは名前を見て死にそうなくらい驚いた。

「ルシファー!? なんて不吉な名前なんだ!? まさかルシファー様の子供じゃないだろうね!? こんなネームプレートは捨ててやる!」

 そのまさかである。ルシファーは妊娠をして子供を出産してみたけれど、ずっと泣いているのでうるさいので、「そうだ! こういう時こそ、修道院に預ければいいんだ! 私ってば、賢い!」と自分の子供を捨て子にしたのだった。

「育児放棄!? ルシファー様ならやりかねない!?」

 その通り。

「今日からお前の名前はマイケルにしよう!」

 赤ん坊の名前はマイケルになった。

「おぎゃあ! おぎゃあ!」

「お腹が空いたのかね? クリスにこの子も育てさせよう。」

 クリスは自分の子供と、ルシファーの子供を育てることになった。

 つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ