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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
92/100

気持ちが分かる

「退屈ですね。」

 唯一無二の絶対神ルシファーは天界を手に入れて暇すぎて退屈していた。

「敵がいない神という存在は暇で退屈なのですね。ゼウスたちが人間が争う姿を見て楽しむことぐらいしかできなかった気持ちが分かります。」

 同じ境遇になりルシファーは天界の神々の気持ちが分かった。

「今日、上級天使の皆さんに集まってもらったのは他でもありません。何をやったら神である私が楽しめるのか、一緒に考えてほしいからです。」

 わざわざ、そのために上級天使が神狩りのクエストを放棄し、休日のゴロゴロを諦めて休日出勤している。

「はい。ルシファー様。」

「それではペリーヌから。」

「ルシファー様、こういう所から前の神々と同じで、神の横暴、世界の秩序維持の放置が始まるんですよ。初心に戻って、襟を正してください。もう少しで竜王バハムートを倒せる所だったんですよ!? 分かります!? 私は命がけで戦っているんですから!? こんなつまらないことで緊急招集をかけないでください!」

「え? ええー!? どうもすいません。」

 いきなりルシファーは怒られた。

「そうですよ! 僕とエマはハリウッド孤児院に遊びに行く予定をしていたんですから! 暇つぶしくらい自分で考えてくださいよ!」

「ごめんなさい。」

 怒るジョニー。

「まあまあ、ジョニー。そこまで怒らなくても。」

 なだめるエマ。

「ルシファー様、一緒にゴロゴロしませんか? 気持ちいいですよ。アハッ。」

 一緒に遊ぼうと誘うアロア。

「すいません。アロアは、ただサボっているだけですから。お構いなく。」

 窘めるロザリー。

「ルシファー様、金の発掘なんていうのはどうですか? インディーズ遺跡に行って採掘するんです。そこに巨大な遺跡が埋まっていて、魔法ハニワ合戦します。」

「それいいね。採用。」

 ヒューの意見はルシファーに採用された。

「ルシファー様、お暇なら私と戦ってください。」

「いいだろう。上級天使と戦うのも面白いかもしれないな。神である私の力を思い知るがいい。」

 エディの意見は採用された。

「お裁縫なんてどうですか?」

「無理。」

 スカーレットの意見は不採用。

「ルシファー様も自分で他の神々と戦えばいいじゃないですか?」

「やはり、それしかないか。」

 ライアンの意見も採用。

「子育てはどうですか? ルシファー様も女なんですから。」

「おお! その手があったか! 最高の暇つぶしだ! よし! 妊娠するぞ!」

「彼氏がいませんよね?」

「口から吐きだすか?」

「あなたは魔王ですか!?」

 さすがアナスタシア。

 つづく。

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