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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
90/100

この世界は変わるのか?

「ゴロゴロ。ゴロゴロ。」

 楽しそうにアロアは天界の雲の上でゴロゴロ転がっている。

「あなたの部屋はヘスティアっていう呑気な女神の部屋よ。」

「腐女子だったのね。」

「あんたが言うな!」

 相変わらずロザリーとアロアは仲良しである。

「でも不思議だね。孤児院で育った私たちが天界にいるんだもんね。今や私は上級天使なのよ。」

「本当ね。こういうのを出世っていうのよね。全ての天界の神と天使は人間に降格したのよ。人生って怖いわね。」

 ロザリーとアロアは今の自分たちの境遇を喜びながらも、負け組の神や天使のことも可哀そうだと思っていた。

「ねえ、ロザリー。この世界は変わるかな?」

「変わるわよ。人間の世界に神と天使、それに悪魔や魔物も人間界で人間として暮らさせるっていっていたから、きっと人間界には特殊な人間がいっぱいになるわよ。」

「良かった。天界に住んでいて。だって関わりたくないんだもん。ウッシッシ。」

「そうね。変わらないのは私とあなたの関係位ね。」

「ロザリー! ずっと友達でいてね!」

「アロア!」

「私一人だと生きていけない!? 誰がご飯を作ってくれるの!? 誰が洗濯掃除をしてくれるの!? ロザリーがいない世界で私は生きていけないよ!?」

 恐るべしアロアのロザリー依存生活。

「私の友情を返せ!」

 それでもアロアが大好きなロザリーであった。

「返さない! だって、ロザリーは私のロザリーだもん!」

「ああ~! 生きてて良かった!」

 寸劇に磨きがかかるアロアとロザリー。

「この幸せを皆に分けてあげたい!」

「なんて心が優しいんだ! 私のアロア!」

 天界にはアナスタシアしか残っていなかった。

「アナスタシア! 聞いてほしいの!」

 見つけたアナスタシアに声をかけるアロア。

「どうしたの? アロア。」

 アナスタシアがアロアに気がついた。

「あのね! ロザリーったら、女のくせに私のことが好きなんだって!」

 いきなりのアロアのカミングアウト。

「な!? その言い方は少し問題があるのでは!?」

 心配するロザリー。

「大丈夫。問題は無いわ。」

 冷静なアナスタシア。

「そうなんだ。良かった。誤解されなくて。」

 ホッとするロザリー。

「私もアロアのことが大好きよ。」

 いきなりのアナスタシアの告白。

「ライバルですか!?」

 動揺するロザリー。

「私もアナスタシアのことが好きだよ。」

 モジモジしながらアナスタシアの愛を受け入れるアロア。

「ダメー! 私のアロアに手を出すな! アロアは私のモノだ! 誰であろうと渡さないぞ!」 

「何をムキになっているの? 全部、お芝居だよ。」

 ロザリーはアロア・ラブであった。

 つづく。

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