風紀違反
「こらー! 服を脱ぐな!」
城塞都市ハリウッド修道院。ここに芸術家の元女神がいた。
「これも芸術だ。」
ヌードデッサンも芸術である。
「警備! アプロディーテは退場だ!」
「キャアー!? 何をする!?」
元守護女神アテーナーの命令で、元美の女神アプロディーテは元天使のミカエルたちに布をかけられて退場していく。
「まったく、困った元女神だ。」
「全くだわ。」
ブラピやクリスティーナは元女神の人間離れした行動に頭を悩ませる。
「改めまして、化粧品の会社を作りました。アプロディーテです。」
今度はちゃんと服を着ているアプロディーテ。
「お肌スベスベ! しみ・しわを除去! 最強の化粧品! ハリウッド・化粧品!」
遂に人間界で女神の化粧品が売り出された。
「おお! お肌スベスベ! まるで若返ったみたい!」
「シミとシワが無くなった! まさに不老不死ね!」
胡散臭い利用者の声が通販番組の様に繰り返され、アプロディーテのハリウッド化粧品はバカ売れだった。
「どう? これで修道院の子供たちをお腹いっぱい食べさせることができるわよ。」
アプロディーテは、あっという間に大富豪になった。
「なんという商売の才覚!?」
「ハリウッドには、こういう使い方もあるのね。」
ある意味、感心するブラピとクリスティーナ。
「さあ、今度はエステサロンも始めるわよ! このハリウッドを私の美貌で征服してみせる! ワッハッハー!」
アプロディーテは女神が人間になっても性格は変わらないみたいであった。
「恐るべし!? アプロディーテ!?」
修道院の警備をしているアテーナーの受難は終わらない。
「危ない!?」
「ギョー!?」
アテーナーの目の前を弓矢の矢が飛んでくる。間一髪で矢が当たるところだった。
「アルテミスー!!!」
「ごめんごめん。」
「ごめんで済むと思うなよ!」
現れたのは元狩りと月の女神アルテミスだった。
「ワンニャア。」
犬猫のワンニャアはアルテミスに飼われることになった。
「ワンニャアと狩りをしていたら、つい。」
「ついで矢が人に当たったらどうする!?」
「大丈夫だよ。アテーナーは元女神だから。アハッ。」
「死ぬわ! 今は人間だ!?」
アテーナーたちは、もう女神でなく人間なので矢が当たったら死んでしまう。
「まったく元女神にはどいつもこいつも、ろくな奴がいないな。」
そういうアテーナーも元女神であった。
「この人達、本当に人間界で生きていけるのかしら?」
「さあ、クエストをやってこよう。」
関わりたくないブラピとクリスティーナだった。
つづく。




