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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
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他の神はいなくなった

「あなた方も人間になってもらいます。」

 ヘーテー同様、ヘーパイストスと女神3人に人間になることを強要するルシファー。

「何様よ! ルシファー! たがが堕天使の分際で!」

「そうよ! そうよ! あなたが人間になればいいじゃない!」

「おまえは戦いを生み出す権化だ!」

 女神3人はルシファーの提案に大きく反発する。

「別に抵抗してもいいですよ。ゼウスやポセイドーンのように死にたければね。」

「なに!? ゼウスとポセイドーンが死んだだと!?」

「嘘を吐くな!? ゼウスは天界最強の神だぞ!? おまえなんかにやられるものか!?」

「そうだ! そうだ!」

「私の方がゼウスより強かった。それだけのことですよ。違いの分からない駄女神は死んでもらうしかありませんね。」

 ルシファーは指を3人の女神に向けて光の集束を始める。

「分かった! 人間になろう。」

 その時、ヘーパイストスが声を上げた。

「ほう、女神よりは聞き分けがいいようだな。」

「人間界で時の限りのある人生を送るのも一興だ。その短い時間の中で、新しい神器が作れるかもしれんからな。ワッハッハー!」

 もしかしたらヘーパイストスは人間に憧れていたのかもしれない。

「私は嫌よ! 人間になるぐらいなら死んだ方がマシよ!」

「もうやめておけ。ルシファーは本当だ。いつでも私たちを殺す気だ。それよりも今は生きた方が、もしかしたら人間界にはルシファーを倒す希望が待っているかもしれないぞ。」

「クククククッ!? 無念だ!」

 アテーナーたち女神も人間になることを渋々であるが承諾した。

「それでは皆さん、さようなら!」

 ヘーパイストスたちは天界に向けて降下していった。

「これでワッハッハー! これで天界正常化計画は達成された! 忌々しい神々を全て天界から追いやったのだ! 私は、私だけが唯一無二の絶対神なのだ! ワッハッハー!」

 天界から神と呼べる存在は、ルシファーしかいなくなった。

「聞こえるか? 私の声が。私だけの神の使途、上級天使たちよ。」

 エディ、アナスタシア、ペリーヌ、ロザリー、アロア、ライアン、スカーレット、それにジョニーとエマを加えた9人である。

「いいかい、今度は冥界を滅ぼすよ。狙いは冥王神ハーデースだ。それに各地に散らばる神々も倒して人間にしてしまおう。」

「ルシファー様、冥界のハーデースとは同盟を結んだのででは?」

「バカだね。約束は破るためにあるんだよ。」

 ルシファーの野望は留まることを知らなかった。

 つづく。

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