女神が3人
「ワンニャア。」
犬猫ワンニャアが月の女神アルテミスを見つける。
「なんだ? おまえは? 犬? それとも猫?」
「ワンニャア?」
いつもの反応にがっかりするワンニャア。
「その子は犬猫だ。」
「アテーナー!? アプロディーテ!?」
アルテミスの元にアテーナーたちがやって来た。
「アアアー!? アロア!? こら! 私のアロアから離れろ!」
ロザリーはアロアの元に駆けつけて、アルテミスを威嚇する。
「やめろ。戦う気はない。その娘に回復魔法もかけておいた。」
「え? そうなんですか。アルテミス様って、良い神様なんですね。アハッ。」
ロザリーの手の平返しである。
「まさかだな。」
「ええ、そのまさかよ。」
「女神3人とも人間に負けるとはな。」
アテーナー、アプロディーテ、アルテミスは見下していた人間に負けたのだった。
「人間には誰かのためにがんばるという強い気持ちがある。」
「人間には絶対にあきらめないという強い気持ちがある。」
「人間には仲間のためなら自分はどうなってもいいという強い気持ちがある。」
女神たちは人間と接してみて、劣っていると思われる人間の良い部分を知った。
「人間のことをもっと知りたくなりました。」
「人間とはなんなのか? 興味深いテーマです。」
「人間界では女神のことを駄女神というそうだ。今時の流行らしいぞ。」
駄女神。女神をギャグにしてしまえば、駄女神になるのは必然である。
「ん・・・んん・・・ここはどこ?」
アロアが目を覚ました。ちなみにアロアが気絶したのは、アルテミスに負けたからではない。人間界のブラピの剣圧が原因であった。
「アロア!? 無事だったか!? 良かった!? アロアが生きていた!」
「勝手に殺さないで。」
アロアが生きていて喜ぶロザリー。
「それでは先に進もうか。良かったな、友達が生きていて。」
「はい。」
アテーナーたちは良い女神なので、基本的に戦争は望まない。世界征服だのルシファーみたいな野望は持っていない善良な神々であった。
「セキュリティー専門! 守護女神アテーナー!」
「エステ専用! 美の女神アプロディーテ!」
「月見団子専用! 月の女神アルテミス!」
少し女神たちはふざけてみた。
「ダメだ。これじゃあ本当に駄女神だ・・・・・・。」
「違う。ここはハリウッドだ。ギャグマンガじゃない・・・・・・。」
「分かって。女神だって大変なのよ。」
ハリウッドにアメリカンジョークは溢れている。
つづく。




