覚醒
「アンデットだと!?」
首を跳ね飛ばしたペリーヌが動いているのを見て、驚愕するポセイドーン。
「はい。私は不老不死です。何度殺されても、何度でも蘇りますよ。便利ですよね。アンデット。エヘッ。」
ペリーヌはかわい子ぶってみせる。
「なんだ!? この禍々しい妖気は!?」
その時、ポセイドーンは天界に現れた邪悪なる者の気を感じる。
「ルシファー様です。」
「ルシファーだと!? 馬鹿な!? あの邪神は人間のクエストマスターに倒されて滅んだはず!?」
「いいえ。ルシファー様は生きてます。」
「なぜ、そんなことがおまえに分かる?」
ペリーヌは手を広げ指にある指輪を見せる。
「これはルシファー様から頂いた転生の指輪です。私は魔界で一度死んだのですが、ルシファー様のおかげで魔物として転生することができました。もしルシファー様が死んでいれば、私も朽ち果ててこの世界には存在しないのです。」
ペリーヌの悲しい現実であった。
「フン。ルシファーはゼウスに任せるとして、なら私はルシファーの子分である、おまえを倒すとしよう。」
「別にルシファー様に忠誠を誓っている訳ではありませんから、子分という訳ではありませんよ。私は人間にも魔界にも属していません。しいていうなら、孤児院の子供たちという貧しい生まれに属しています。」
ペリーヌにとって、心の拠り所の家族といえるものは、孤児院の子供たちだけだった。
「でも私には、この指輪を通してルシファー様の思念や意志といったものは伝わってきます。」
「なら指輪を壊せば、おまえも消滅するということだ。これで終わりだ。」
ポセイドーンはペリーヌの指輪を光を飛ばして一瞬で壊してしまう。
「ギャアアアアー!?」
指輪を壊されたペリーヌはもがき苦しみだす。
「なんちゃって。」
しかし、それはお芝居でペリーヌは元気だった。
「なに? 確かに指輪は壊したはずだが!?」
「残念でした。あなたが壊したのはアンデットの私。でも、なぜ私が生きているか分かりますか? 今度は私は天使に転生したんです。」
「天使だと!?」
ペリーヌの体から天使の輝きが放たれる。
「ルシファー様の転生の指輪は2段構えです。人間が死ねばアンデットになり、更に死ねば天使に転生するようになります。」
「なんだと!?」
「神様のクセに知らなかったんですか? ルシファー様は神になりたいんじゃありませんよ。ルシファー様は唯一の絶対神になりたいのです!」
今明かされる邪神ルシファーの野望。
つづく。




