経験値
「探そうとしていたところだ。自ら現れてくれるとは有り難いな。」
天界の天空神ゼウスの前に、邪神ルシファーが現れた。
「なかなかお招きいただけないのでやって来ましたよ。まさか天界の最深部まで何のセキュリティーにも引っかからずにやってこれるとは思いませんでしたよ。オッホホホホー!」
ルシファーの笑い声が天界に響き渡る。
「いいだろう。私自らおまえに引導を与えてやろう。」
「それは光栄なことだ。」
「ルシファー様、我々も加勢します。」
エディがルシファーに参戦すると言う。
「よい。ゼウス如き私一人で十分だ。アナスタシアでも守っていろ。」
「おまえたちも手を出すな。一騎討ちに神が横やりを入れては恥ずかしいからな。」
ゼウスもルシファー同様、仲間の神の手出しは無用と断る。
「いいのかい? ゼウス。今、この天界で最強の私に一人で戦いを挑むなんて自殺行為だよ。」
「フッ、何を言っている。死にぞこないの邪神に天界最強の天空神である、この私が負ける訳がない。一瞬で黒焦げにしてやる。雷霆ケラウノス!」
ゼウスは黒い雷雲を呼び出す。
「偉そうな口を聞いたことを後悔するがいい! サンダーストーム!」
激しい雷がルシファーに降り注ぐ。
「終わったな。」
ゼウスは自身の勝利を確信した。
「何が終わったんだい? 教えてもらおうじゃないか。ゼウス。」
しかしルシファーは12枚の羽に守られて傷一つ追っていなかった。
「なに!? 一撃で世界を滅ぼし、宇宙さえも焼き尽くすと言われた私のサンダーストームに耐えただと!? そんなバカな!?」
ゼウスは自分の攻撃が効かなかったことに動揺する。
「私の羽はありとあらゆる間接攻撃を防ぐんだ。私を倒したかったら直接攻撃をしてくるんだね。」
「なにを!? こうなったらアダマスの鎌で、おまえの首を切り裂いてくれる!」
逆上したゼウスは鎌を手にルシファーに特攻する。
「油断したな。ゼウス。」
「なに!?」
「私の間合いに入ったんだよ!」
ルシファーは光を剣のようにして、飛び込んでくるゼウスを突き刺す。
「ギョウワアー!?」
完全にゼウスはルシファーに手も足も出なかった。
「なぜだ!? 私は天界最強の神なのに!? まったくルシファーに手も足も出ないのだ!?」
「教えてあげましょうか? あなたが天界で豚になっている間に、私は生死をかけて戦ってきた。戦闘力が上がるのは当然のことよ。それを教えてくれたのは人間たちだったのよ。努力すれば報われるってね。」
ルシファーは皮肉を忘れない。
つづく。




