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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
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洗濯物

「ねえ、ブラピ。雨が降って来たから、洗濯物を取り込んでよ。」

 クリスティーナは料理を作っているので手が離せない。そこでブラピに外に干してある洗濯物を取り込んでもらおうというのだ。

「断る。俺にはクエストを達成するという大切な仕事がある。」

 もちろんブラピの信念はブレない。

「おまえのクエストなんか知るか! 折角干した洗濯物が濡れる方がクエストよりも重要だ!」

「フギャー!?」

 クリスティーナに蹴りだされるブラピ。力関係でいうとブラピはクリスティーナに頭が上がらない。かかあ天下である。

「どうして俺が洗濯物を取り込まなくてはいけないんだ!? 雨なんか降らして俺のクエスト達成の邪魔をするなんて許せない。」

 もちろん、この雨は美の女神アプロディーテと水のハリウッドのロザリーが戦って、天界から水を降らしまくっているからである。

「そういえば、クエストの中に水を斬るというクエストがあったな。面白いやってみよう。」

 ブラピは剣を構える。

「水よ! 斬れろ!」

 ブラピは雨に剣を振るった。剣圧が天界に届く。

「こら!? そこのクエストバカー! さっさと洗濯物を入れないと、ご飯抜きにするわよ!」

「ごめんなさい!? 直ぐに入れます!?」

 遊んでいるブラピにクリスティーナの雷が落ちる。


「ギャアアアアー!?」

 アプロディーテの体が吹き飛んだ。

「やったー! 女神を倒した! やればできる子なのよ! 私は! みんな! ありがとう!」

「やったね! ロザリー。」

 水のハリウッドのロザリーとクラーケン、ダイオウイカ、リヴァイアサン、ウンディーネの見事な連携攻撃が決まった。

「でも、何か変ね? ま、いいか。結果よければそれで良しよ。」

 そう、ロザリーも違和感を感じていた。なぜならアプロディーテを吹き飛ばしたのは人間界からブラピが打ち込んだ剣圧だったからだ。

「私、ちょっと、疲れちゃった。休ましてもらうわ。zzz。」

 水の魔物を召喚しまくったロザリーは体力を使い果たし寝込んでしまった。


「なんだ? ここは鍛冶場なのか?」

 ペリーヌたちは天界の鍛冶場にたどり着いた。

「なんだ? おまえたちは。」

 そこに一人の男が現れる。

「め、目が一つしかない!?」

 現れたのは一つ目のキュクロープスだった。

「ここは神様しか入ってはいけない神器を作る鍛冶場だ。人間は立ち去れ。」

 アテーナーのアイギスの盾やアプロディーテのわかめ、アルテミスの矢を作った鍛冶場であった。

 つづく。

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