オリュンポス12神道
「ワンニャア。」
ワンニャアが鳴いた。
「おい~! ワンニャア! 待って! どこへ行くんだよ? ここはオリュンポス12神道。私如き天使が入っちゃあいけないんだけど、飼い犬猫を探さないといけないから、少しぐらいならいいよね。」
ワンニャアの後を追いかけて、天使エリザベスも神の道へ入って行く。
「ワンニャア。」
「はあ・・・はあ・・・やっと、追いついた。」
エリザベスはワンニャアの側に誰かが倒れていることに気づく。
「ああ~!? このお方は!? 女神様!?」
エリザベスは女神アテーナーが倒れていることに気がついた。
「大丈夫ですか!? 直ぐに回復魔法をかけますね! リカバリー!」
エリザベスは女神アテーナーに回復魔法をかける。
「う・・・うう・・・。」
アテーナーの意識が戻った。
「に、人間にやられた。」
「なんですって!?」
エリザベスは最悪の場合、アテーナーをぶっ飛ばしたのがジョニーとエマたちだと察した。
「ワンニャア。」
そして何も気にしない犬猫ワンニャア。
「私は月の女神アルテミス。ここでおまえたちを討つ。月に変わってお仕置きね。」
次にペリーヌたちの前に現れたのは、第3の神アルテミスだった。
「それはどうかな? 私たちは、アテーナー、アプロディーテを突破して、ここまでやって来たことを忘れてもらっては困るわよ。」
「きっと何かの手違いがあったのでしょ。私が苦しまずに殺してあげるから安心しなさい。月魔法、月光!」
アルテミスは月の女神らしく指先から貫通力の高そうな月の光を飛ばしてくる。
「キャアアアアアアー!?」
ペリーヌたちは絶体絶命のピンチに陥る。
「月のハリウッド・パワー! ムーンライト!」
「アロア!?」
その時、いつもゴロゴロしている月のハリウッド持ちのアロアがアルテミスの月光を同じく月の光で相殺する。
「皆は先に行って。ここは私が食い止める。」
「いいの?」
「本当は嫌だけど、ロザリーやベルフェゴールも戦っているんだもん。私も皆のために戦わなくっちゃ。」
呑気者のアロアだが、必死で戦う友の姿を見て自分もがんばらなければいけないと勇気を奮い立らしたのである。
「分かった。アロア、必ず後で追いついて来いよ。」
「分かった。必ず。」
アロアは先へ進む仲間たちの姿を愛おしく眺めるのだった。
「バカな。おまえは時間稼ぎのために死ぬ気か?」
「神のおまえには分かるまい。これが人間の自己犠牲という奴だ。私は友のためになら死ねる。」
アロアの命がけの戦いが始まる。
つづく。




