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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
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開戦

「かかれ! 天使たち!」

「ぶち殺せ! 悪魔ども!」

 天界の入り口で天使と悪魔の戦いが始まった。悪魔は魔王サタンから全指揮権を与えられた怠惰のベルフェゴール。天使は大天使ミカエルが天使軍を指揮している。

「ああ~、悪魔たちは劣勢だね。」

「仕方がないわよ。怠け者のベルフェゴールが司令官なんだもん。」

「もう悪魔も人材がいないんだよ。後は暴食のベルゼブブと強欲のマモンだけだろ。」

「悪魔が負けても、神様が暴走するだけだし、均衡を保つためには、今回は神様に負けてもらわないと。」

「急ぐよ。目立たないように脇道から天界へ侵入するよ。」

「おお。」

 ペリーヌたちは無事に天界へ侵入した。


「フッフッフ、天界にネズミが入り込んだようだ。」

 天界の花園で神々が、ペリーヌたちが天界に入り込んだ様子を見ている。

「人間か? 人間が天界に入り込むとは信じられん。」

「それも非力な人間に、我々が与えたハリウッドの力だ。ハリウッドがなければ、人間が天界に入り込むことはできないだろう。」

「ハリウッドがなければ、人間など暇つぶしにもならん。」

 なんと、ハリウッドは神が人間に与えた物だった。

「で、誰が行く? ネズミ退治に。まさか天空神の私に行かせる気か?」

 天空神ゼウス。天界最強の神である。 

「私が行きましょう。」

「おお! アテーナー、行ってくれるか。」

「はい。ネズミを退治するだけなら、私で十分です。」

「頼んだぞ。」

 女神アテーナーがアイギスの盾を持って、孤児院の子供たち、ペリーヌたちの元へ戦うために出発する。


「せっかく天使に転生して天界にやって来たのに、悪魔が攻めてきただなんて、物騒だな。」

 天使エリザベスは天界にバカンスにやって来ていた。

「ああ~、休みだけど一人ぼっちだと退屈なだけなんだよね。」

「ワンニャア。」

 その時、どこかで聞き覚えのある鳴き声がする。

「この独特なけったいな鳴き声は!? ワンニャア!?」

「ワンニャア!? おまえ!? あのワンニャアなのか!?」

「ワンニャア。」

 ワンニャアは天使ラファエルが天界に連れてきていた。ワンニャアも顔馴染みの天使エリザベスに会えて喜んでいる。

「ワンニャア。」

「なに? 天界にジョニーとエマの匂いがするって!?」

「ワンニャア。」

「よし! ジョニーとエマに会いに行こう!」

「ワンニャア。」

 天使エリザベスと犬猫のワンニャアは、ジョニーとエマに会いに行く。

 つづく。

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