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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
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光をもたらす反逆者

「全悪魔諸君! 私の話を聞け!」

 魔界で魔王サタンの講演会が全悪魔、全魔界に住む十人に行われる。

「今まで我々悪魔は、天使の猛攻に守ることしかできなかった。なぜか! それは邪神ルシファーに背後を突かれることを恐れたから守ることしかできなかったのだ。だが、もう邪神ルシファーはいない! クエストマスターと呼ばれる人間に倒されたからだ! これで我々を背後から襲う者はいなくなった! さあ! 今こそ皆で神と天使を滅ぼす時が来た! いざ! 出陣だ! 悪魔の恐ろしさを忌々しい神と天使に思い知らせてやろう! 全ての敵を滅ぼした時、私は邪神の元へ召されるだろう!」

「サタン! サタン! サタン!」

 演説を聞いて影響を受けた悪魔たちが士気を高々にサタンに忠誠を誓う。

「進め! 全悪魔! 悪魔に栄光をもたらすのだ!」

「おお!」

 悪魔の全軍が天界を目指して進行を始める。

「右を向けば右を向く。カワイイ奴らだ。」

 魔王サタンは魔王の玉座に座り、側近と話しだす。

「全てルシファー様の計画通りですね。」

「その名前で呼ぶなよ。エディ。」

「申し訳ありません。サタン様。」

 エディだ。孤児院の子供の一人のエディだ。彼は邪神ルシファーに殺されたはず。

「それにしても冷たいな人間たちは。おまえのお墓を作っていたぞ。天使にしても、私の羽に埋め込んでいた二人は助けても、おまえ一人だけ助けなかった。」

「あいつらは自分たちだけが助かればいいんです。自分のことしか考えないんだ。僕が死のうが生きようが関係ないんだ。死の淵にいた私を救ってくれたのはルシファー様だけです。」

 これがエディが生き返っている理由である。

「だから、その名前で呼ぶなと言っている。今の私は邪神ルシファーではない。あんなものはただのダミーだ。今の私は魔王サタンなのだから。」

「はい。魔王サタン様。」

 そこに一人の少女が現れる。

「すまないな。アナスタシア。孤児院の子供たちは、後はおまえしか救えなかった。」

「いいえ。サタン様は私と出会うまでは孤児院の子供たちの存在を知らなかったのですから。仕方がありません。」

 アナスタシア。彼女も孤児院の子供たちの一人である。

「私はおまえとの契約を果たせているかな?」

「はい。大丈夫です。私がサタン様に従う理由は、孤児院の子供たちを殺さない。サタン様はジョニーとエマも殺しませんでした。契約は守られています。」

「それは良かった。これからも私のために尽力を尽くせ。」

「はい。」

 邪神ルシファーは魔王サタンとして生きていた。

 つづく。

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