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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
60/100

気配

「一緒に行くことはできない。」

 ブラピたちの元にクリスティーナたちがやって来た。

「どうしてよ! それに久しぶりに会ったんでしょ!? 抱きしめるとか!? キスするとか!? 押し倒すとか!? 何か愛情の表現はできないの!?」

「俺はクエストの最中だ。」

「うきー!? クエストと私とどっちが大切なのよ!」

 会うなりブラピとクリスはケンカしてしまう。

「クリスが大切だから、クリスを守り抜く力を手に入れるために、俺は最強のハリウッドを手に入れるために、クエスト100を達成しなければならないんだ。」

「うっ・・・・・・そう言われると何にも言えない。」

 ブラピの不器用な愛情を感じるクリスティーナ。

「それに気配を感じるんだ。」

「気配?」

「俺のクエスト60達成報酬、敵を察知するスキルが言っている。邪神ルシファーが生きていると。」

「なんですって!? ルシファーが生きている!? そんなバカな!? だって天使たちもルシファーが倒されたと言っていたわ!?」

「俺が倒したルシファーは土偶に傀儡だ。ただのダミーだ。きっと本物のルシファーは今も生きている。その証拠に俺のクエスト達成リストの邪神を倒すが、達成に変わっていない。」

「あ!? 本当だ!?」

「今度こそ、邪神ルシファーを倒すんだ。」

 ブラピたちは、またもルシファーの存在に恐怖するのであった。


「エディ、他にハリウッドを手に入れようと各地に向かって、帰ってこない死んでしまった孤児院の子供たちよ、安らかに眠れ。」

 ジョニーとエマたちは、亡き孤児院の子供たちの墓を作り、お参りをしている。

「ここは私が墓守をするから安心して、神を倒しておいで。」

「ありがとう。デミ。」

「私は、また孤児院を始めるつもりだよ。この世の中が戦いが無くなり平和になると信じてね。みんな、未来を作っておくれ。」

「分かった。僕たちに任せろ。」

 孤児院のシスターの魔女デミは、人間界で孤児院を再開することにした。

「どうした? ペリーヌ。妙に静かだな。」

「みんなに伝えておきたいことがあるの。実は私は死んでいるの!」

「なんだって!?」

 ペリーヌは意を決して告白する。

「私はルシファーの指輪のおかげで転生したらしいけど、おかしいでしょ? 普通はルシファーが死んだら、私も死ぬはずよね?」

「まさか!?」

「ルシファーは生きているわ。」

 孤児院の子供たちも邪神ルシファーの生存を知る。

 つづく。

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