クエストの一つ
「な、なんなんだ!? おまえは!? ただの人間ではないのか!?」
邪神ルシファーがダメージを負っている。
「そういえば100クエストの一つに邪神を一匹倒せという、上位クエストがあったな。おまえを倒してクエストを達成させてもらう。」
ブラピだ。まだクエストを50しか達成していないが、目の前でエディが殺され、ルシファーの羽には同じ孤児院の仲間だったジョニーとエマが埋め込まれている。さすがのブラピも怒り狂う。
「ふん、私を倒す気かい? 今までにありとあらゆる者が私に戦いを挑んだが、誰も私を倒すことはできなかった。おまえごときに、私を倒すことができると思っているのか? キャッハッハー!」
ルシファーは、たかが人間とブラピを馬鹿にしていた。
「なんだ? おまえ、ハリウッドすら持っていないのか? そんな人間が私に戦いを挑むとは笑いものだな。まだ、この子供たちの方が強かったぞ。倒されても何度でも何度でも起き上がってな。その度に私を封印した魔王の女が「やめてー! もう、その子たちを傷つけないでー!」と泣き叫ぶから楽しくて仕方がなかったぞ。そこで憎い女が苦しむのならと、この2人の子供を私の羽に埋め込んでコレクションにしてやったのだ。この羽を見るたびに、あの女の苦しむ顔が思い浮かぶ。愉快だ! 愉快だわ! オッホッホー!」
ルシファーは愉快過ぎて笑いが収められない。
「おまえはもう死んでいる。」
ブラピは落ち着いて立っている。
「なに? 笑わせるな。私が死んでいるだと? 私のどこが死んでいるというのだ? オッホホホホー!」
「俺たちでおまえを倒す。」
「俺たち? 無力な人間が1人だけじゃないか?」
「僕だよ。」
「私です。」
「え?」
その時、邪神ルシファーに取り込まれたジョニーとエマの意識が甦る。
「バカな!? なぜおまえたちが!? なぜだ!?」
予想外の出来事に取り乱す邪神ルシファー。
「それは私です。」
「天使だと!?」
現れたのは天使エリザベスであった。
「ジョニーとエマを見守っていたんだけど、あっさり邪神様に負けちゃってね。このままだとブラピに怒られると思ったから、私が神様と交渉をして、邪神様を倒すならと、ジョニーとエマの命を助けてもらったんだ。」
「すまない、エリザベス。俺はおまえが家出したと思っていた。」
「酷いな。ブラピ。私たちはワンニャアも含めて5人パーティーだろ? あ、ワンニャアを魔界に忘れてきた・・・・・・。」
「OK。ワンニャアを探しに行くのは、こいつを倒してからだ。」
ブラピたちと邪神ルシファーの最後の戦いが始まる。
つづく。




