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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
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成仏

「さあ、話してもらうぞ。あのお方について。」

 魔王セーラことクリスティーナが亡霊騎士たちを尋問する。亡霊騎士たちは魔王魔法、絶対服従により、ゴーストとして魔王に服従しなければいけない。

「あのお方とは・・・・・・ルシファー様とジュード様です。」

 ロバートがあのお方のことを話始める。

「なんだって!? 傲慢のルシファー!?」

「ロウ家のジュードか!?」

 あの方の正体が判明した。魔王の7将軍の一人、傲慢のルシファーと、ハリウッド王国の指揮官、ロウ家のジュードだというのだ。

「二人は取引したのだ。」

「取引?」

「魔界を支配したいが魔王が邪魔で支配者になれなかったルシファーがジュードに声をかけたんだ。「私たちで世界を一つにしないか?」ってな。」

「世界を一つに!?」

「人間界と魔界を一つにするってことか!?」

「そうだ。ジュードはハリウッド王国のウイリアムス王の暴君ぶりを見てきたから「このままでは国が滅んでしまう!?」と危機感を持っていた。そんな時に「国王を殺して、新しい国を作らないか?」って、悪魔にささやかれたら洗脳されない人間はいないぜ。」

 ジュードを唆したのは傲慢のルシファーだった。

「二人の約束の印にルシファーは漆黒のハリウッドをジュードにプレゼントしたんだ。ちなみに俺たちも、この黒いハリウッドによって、ルシファーの命令を強制的に従うようになっている。」

「ルシファーの策略!?」

「なんて恐ろしい悪魔なんだ!?」 

 全ての黒幕の正体が分かった。全ては傲慢のルシファーが仕組んだことだった。

「ルシファーは和議の席を設け、人間側と魔界側のハリウッド持ちを全員、毒で殺すつもりだったんだ。」

「なに!? この和議もルシファーの仕組んだ謀なのか!?」

「そうだ、その通りだ。」

「私たちは最初から踊らされていたというのか!?」

 人間魔物たちは、話の真相を聞き、ただただ驚きを隠せない。

「魔王様、当然、人間と悪魔が全面対決をしたところで、人間に勝ち目はない。ルシファーは人間を皆殺しにして、人間界も魔物だけが生きる世界にするつもりだ。早くルシファーを倒さないと世界が大変なことになる!」

「この世界には私の孫もいるんだ! どうか、この世界を救ってほしい!」

 ジョニーのおじいちゃんのデップ家のジョイチである。

「分かりました。あなた方の思いは私が引き受けます。安らかに成仏してください。」

「ありがとう。優しき魔王様。」

 亡霊の騎士たちは満足そうな笑顔でゆっくりと消えていった。 

 つづく。

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