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ハリウッド・クエスト  作者: 渋谷奏
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一人じゃない

「何か誤解をされているようですが、私は一人じゃありませんよ!」

 追い詰められたロバートは開き直ったかに見えた。

「なに!?」

 その時、ロバートと同じ黒い騎士たちが現れる。

「あれはパチーノ家のアル!? あっちはハンクス家トム!? デップ家のジョイチ!? みんな滅んだ名門貴族じゃないか!?」

「その通りです。我々はあるお方の力で再び命を与えて頂いたのだ。あるお方こそ、人間界と魔界の支配者であらせられるぞ! ワッハッハー!」

 ロバートはあるお方に絶対の信頼を持っている。

「ますます興味が湧いてきたな。あるお方について聞かせてもらおうか?」

「誰が話すか? はいそうですかと話すと思うか?」

「なら、力尽くで聞くまでだ!」

 黒い騎士ロバートたちと、人間、魔界の連合軍の戦いが始まった。

「私はクリスティーナ。元々は人間です。」

「人間!? どうして人間が魔王をやっているんだい!?」

「それには事情が色々とありまして。」

 ハサウェイとクリスティーナだと会話が進まないので間にペリーヌとハリソンが入る。

「一時休戦ということでよろしいかな?」

「了解した。話は、あの幽霊を倒した後にしよう。」

 人間と魔物が手を組むことになった。

「全員! かかれ!」

「おお!」

 人間魔物連合軍と亡霊たちの激しい戦いが始まった。


「そ、そんな!? 俺のクリスが死んだなんて!? クリスー! クリスティーナ!」

 ブラピは魔王が毒殺されたと聞いて、ショックでクエストを投げ出してしまう。「きっと何かの間違いだよ!?」

「そうよ! クリスティーナは死んだりしないわよ!」

 ジョニーとエマが落ち込むブラピを励ます。

「いいんだ。どうせ俺は一人ぼっちさ。クリスのいない世界で生きていても仕方がない。」

「なんて自虐的なんだ!?」

「やっぱりブラピの考え方って変わってるわよね。」

 そこに天使エリザベスが現れる。

「仕方がないな。本当に魔王が死んだのか、私の千里眼を使って調べてやろう。」

 エリザベスはグレーゾーンの辺りを覗いてみる。

「魔王魔法! 死者! 絶対服従!」

 勇ましく魔王として戦っているクリスティーナの姿が映し出される。

「クリスティーナ!? 生きてるじゃないか!? 誰だ!? クリスが死んだと嘘を吐いた奴は!?」

 ブラピは生き返った。

「ああ~生きてて良かった。ありがとう。ジョニー、エマ、エリザベス。ああ~俺は一人じゃない。俺には仲間がいるんだ。クリス、生きてて良かった。君は俺の生きる理由だ。」

 生きている幸せをかみしめるブラピであった。

 つづく。

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