毒殺
「ウウウウウー!? 苦しい!?」
人間界と魔界の中間地点グレーゾーンで和議の契約のために、人間界からはハリウッド国王のウイリアムス王が、魔界からは魔王セーラことクリスティーナが出席している。人間からの和議の条件は、人間界の10パーセントを魔界に差し出すというものであった。
「この食事に毒が!? 謀ったな!? 人間め!?」
苦しむクリスティーナ。魔王の側近のハリウッド持ちの子供たちも苦しんでいる。
「嫌だ!? 死にたくない!? 余は国王であるぞ!? 魔物の罠だ!?」
しかしハリウッド国王のウイリアムス王も毒の料理を食べて苦しんでいた。人間も魔物も全員苦しんで倒れていくのだった。
「ふう、これで人間も魔物も一網打尽だ。あのお方も喜んでくれるでしょう。」
起き上がったのはハリウッド国王のウイリアムス王だった。そして顔のマスクを取り除き、滅亡したデニーロ家のロバートの顔を現す。やはりウイリアムス王は偽物で、ロバートが変装して入れ替わっていたのだった。
「どういうことなのか説明してもらいましょうか?」
ペリーヌが起き上がる。
「なにー!? あの毒は生きとし生けるものを殺すはず!? なぜおまえは平気なんだ!?」
「私、死んでいるので。」
そう、ペリーヌは見た目は人間だが、本当は死んでしまったアンデットである。だからペリーヌには毒が効かなかった。
「ふざけるな! だが、もう遅いぞ! 国王と魔王の死を知り、両陣営はお互いに憎しみ殺しあうのだ! ワッハッハー!」
「なんですって!?」
ロバートの言う通り、人間界ではロウ家のジュードが決起し、魔界では傲慢のルシファーが魔王を殺された怒りで人間を滅ぼそうと総攻撃を仕掛ける。
「そして真実を知ってしまった、おまえを殺せば全ては闇に葬り去られるのだ。」
ロバートはペリーヌを殺す気である。
「果たして、出来るかしら? あなたに私たち全員を殺すことが?」
「なに? なんだと!? 何が起こっているのだ!?」
ゾロゾロゾロっと毒で死んだ人間や魔物が生き返る。
「月のハリウッドには、皆を癒す力があるみたい。人間と魔物の毒を全て月光で消し去りました。」
正に放射線治療。
「王の護衛だなんて、貧乏くじを引いたな。ハリソン。」
「全くだ。これもおまえが水神のハリウッドなんか手に入れるからだぞ。」
死にかけたハサウェイとハリソン。
「あの方について、詳しく教えてもらいましょうか?」
ロバートは両陣営200人以上を相手にすることになる。
つづく。




