優勝者は?
「剣術大会の優勝者は・・・・・・トムです!」
「キャアアアアアアー! トム様!」
剣術大会の優勝者はトムで決まった。観客の女性からイケメンのトムの活躍に黄色い歓声があがる。
(フッ、私が優勝することは必然だ。参ったか! 小市民共! ワッハッハー!)
何も知らないトムは庶民を倒して優勝したことを喜ぶ。
「いない!? どうしていないのよ!? あいつがいないのよ!?」
エリザベスはブラピが剣術大会に出場していないことに気がついた。
「どういうことよ!? セバスチャン!?」
「はあ、どうも剣術大会の出場をエントリーしていなかったようでみたいです。」
なんとブラピは剣術大会の出場をエントリーしていなかった。
「はあ!? なんでよ!? ハリウッド国一番の剣士になるんでしょ!? 普通は剣術大会があったら出場するでしょう!?」
エリザベスにはブラピの行動が理解不能だった。
「続いては第4試合です!」
話は戻る。剣術大会の3回戦が終わった所だ。
「がんばってね、ブラピ。」
3回戦まで出場していないので、4回戦に出場すると思い込んでいるクリスティーナ。
「何を?」
「試合。」
「俺、出ないよ。」
「え? ・・・・・・ええー!?」
クリスティーナはブラピが試合に出ないと聞いて驚く。
「あなたナンバー1の剣士になるんじゃなかったの!? てっきり剣術大会に出場するものだと思っていたわ。だから応援に来たのに。」
「俺も最初は出場するつもりだった。」
ブラピは剣術大会に不出場になった経緯を話し始める。
「すいません。剣術大会に出場したいんですが?」
ブラピは剣術大会に出場するために大会事務局にやって来た。
「はい。最後の1枠が空いてますよ。」
「おい、姫の命令で貴族の転校生が出場するって言っただろ。」
エリザベス姫が剣士トムを呼び寄せて出場させる。
「悪いね。うちも王族の言うことには歯向かえないんだ。死にたくないし、家族を養っていかないといけない。」
「OK。それなら仕方がない。王族には歯向かえない。」
ブラピは剣術大会に出場のエントリーができなかった。
「ということだ。」
「なにそれ? お嬢様のわがままじゃない。性格悪い。貴族最低。」
クリスティーナはブラピの活躍が見れなかったので怒りの矛先をエリザベス姫に向ける。
「別にいいよ。剣術大会が全てじゃない。」
こうして剣術大会は幕を閉じた。
「キャアアアアアアー!」
ブラピとクリスティーナが学校を出て帰ろうとした。すると目の前でエリザベス姫が何者達かに襲われてた。
つづく。