嫉妬
「ベルフェゴール、私とアロア、どっちが好きなの!?」
ここは魔界。孤児院の子供、アロアとロザリー、そして怠惰のベルフェゴールがいる。
「アロア。だって、アロアはいつも優しいもん。俺がソファーでゴロゴロ怠けていても、アロアは怒らない。」
「やったー! ロザリーに勝った! わ~い!」
よくわかってないが喜ぶアロア。
「ロザリーは、感情の起伏が激しく、直ぐに起こるから怖い。」
「ガーン! そんな理由で負けたのかい!?」
膝から倒れこむロザリー。
「クソッ。アロアとベルフェゴールは仲良くゴロゴロして遊んでいるなんて、嫉妬しちゃうぞ!」
ロザリーは性格上、アロアとベルフェゴールのように怠けることができなかったのでストレスが溜まる。
「ねえ、ロザリー。ストレス発散に行かない?」
「レヴィアタン?」
そこに悪魔が現れる。嫉妬のレヴィアタンである。
「私はベルフェゴールをアロアに取られ、あなたもアロアをベルフェゴールに取られた。」
「ど、どうして!? それを!?」
実はロザリーはベルフェゴールではなく、いつも天真爛漫なアロアと遊びたかったのだ。
「悪魔は何でもお見通しよ。ねえ、ロザリー。ストレス発散に行かない? 人間界で街を一つでも壊せばスッキリするわよ。」
「いくわ。イライラして仕方がないもの。」
「やっぱり私たちは気が合いそうね。」
ロザリーとレヴィアタンは人間界へと向かう。
「ゴロゴロ~。」
未だにアロアとベルフェゴールは寝転がって遊んでいた。
「ただいま戻りました。魔王様。」
ペリーヌが魔界のハリウッドを装備して帰ってきた。
「おかえりなさい。ペリーヌ。あなたが無事で良かったわ。」
「ありがたきお言葉です。」
その場に傲慢のルシファーもいる。
「あなたが魔界のハリウッドを手に入れることができたということは、私のあげた指輪が役に立ったのですね。」
「はい。ルシファー様。」
少し緊張した視線でルシファーを見るペリーヌ。
「それは良かった。もしもあなたがいなくなれば、魔王様が悲しまれる。オッホホホホー!」
「・・・・・・。」
(なんて恐ろしい女なの!? 傲慢のルシファー!? 魔界のハリウッドを生きている人間の私に取りに行かすということは、私が死ぬことを知っていた。その上で転生の指輪を渡し、私を殺してでも魔界のハリウッドを手に入れさせ戻ってこさせようとした。)
ペリーヌは殴りかかることも、言い返すことができなかった。それだけルシファーが魔界の中で実力者ということだった。
「うん? どうしたの?」
魔王になったクリスティーナは何も知らない。
つづく。




