魔界のハリウッド
「その指輪は!? 転生の指輪!?」
死神リーパーがペリーヌの指にはめてある指輪に気づいた。
「転生の指輪?」
ペリーヌが出発前に傲慢のルシファーからもらった指輪だった。
「その指輪をつけている者が命を失うと、アンデットとして不老不死に転生するという、リーンカネーションのリングだ。」
「へえ、そうなんだ。やっぱり私は死んでるんだ。」
ペリーヌは辻褄が合っているので納得した。
「その指輪の良い所は、死んでいるのに人間の姿に戻ることもできるんだ。だから正体がバレない限り、普通の生きている人間のように生活ができる。」
「便利な指輪ね。ラッキー。」
「ペリーヌ、一つだけ聞きたいことがある。」
「なに?」
「君は新魔王の手先として、従わない我々を偵察しに来たのかい?」
死神リーパーの質問は、ペリーヌが新魔王の偵察で送られてきたのかを聞いた。
「違うわ。私は力が欲しいから魔界のハリウッド装備を手に入れに来ただけよ。」
「そうか、それは良かった。我々は、どちらかというと冥王ハーデース様よりの自陣営なので、新魔王様の味方はできないんだ。」
「魔界も人間関係が大変なのね。」
ペリーヌは死神でも苦労することがあると知る。
「協力しよう。同じアンデット同士だ。スケルトンのビルフランと、ゴーストのパリカールに魔界のハリウッドのある所まで案内させよう。」
「やったー! ありがとう、リーパー。」
しかし、死神には気になることが一つだけあった。
「でも、おかしいな。」
「どうしたの?」
「魔界のハリウッドは人間には触ることもできないんだ。」
「なんですって!?」
「だから君に魔界のハリウッドを教えた者は、ペリーヌ、君を殺そうとしたのかもしれない。だから、今後も気をつけた方がいい。」
「分かったわ。用心するわ。」
(こうなることを分かっていて、転生の指輪をくれたのか!? なんて恐ろしい悪魔なの!? 傲慢のルシファー!?)
ペリーヌは今後ルシファーに注意することになる。
「あれが魔界のハリウッドだ。」
「良かったな。死んでて。」
「そうね。死んでて良かったわ。」
(だって、力を手に入れることができたんですもの! これで皆を守ることができる! 私は魔界の騎士だ!)
ペリーヌは魔界のハリウッド装備を手に入れた。
「ビルフラン、パリカール、手伝ってくれて、ありがとう。リーパーにもよろしく言っといてね。じゃあ、またね。」
「困った時は何でも言ってこい! 手助けするぞ!」
「さよなら! ペリーヌ! また遊びに来てね!」
ペリーヌは帰りを待つ仲間の元へ帰って行った。
つづく。




