死がやって来る
「キャアアアアアアー! やめてー!」
当然のように弱い子供のペリーヌは悪魔たちに捕まった。
「まさか魔界で人間の女がいるとはな! みんなで可愛がってやろうぜ!」
「おお!」
ペリーヌの周囲を骨だけのガイコツたちやスケスケの悪霊たちが取り囲む。
「いただきます!」
「キャアアアアアアー!」
絶体絶命のペリーヌ。
「ああー!?」
「どうした!?」
「俺、骨だけに肉がなかった。」
「変われ! バカイコツ! 俺がお嬢さんと楽しむ番だ!」
「クソッ!」
「ああー!?」
「どうした!?」
「俺、スケスケだからお嬢さんに触れない。」
「ハッハハハ! アホゴーストめ!」
「ギャアアアアー!? 何て俺たちは不幸なんだ!?」
スケルトンとゴーストはとても仲良しだった。
(もしかしたら私は助かるかもしれない!?)
ペリーヌは少しの希望を抱いていた。
「助かる訳ないでしょう。人間が魔界で好き勝手歩いて。」
その時、大きな鎌を持って、黒いフードを被ったガイコツが現れる。
「あなたは?」
「私はリーパー。死神と言われるものです。」
「死神!?」
やって来たのは死の神リーパーであった。
「良かったですね。スケルトンやゴーストに肉体がなくって。あなたは女として襲われないし、肉も食べられないし、血も吸われない。」
「それは、どうも。」
「ということで、私のデスサイズで一思いに殺してあげましょう。ニコッ。」
死神は爽やかに大鎌を振り下ろす。
「ギャアアアアー!?」
(甘かった! やっぱり私、死ぬんだ!)
ペリーヌに死がやって来た。
「安らかに眠れ。美しい人間のお嬢さん。」
死神リーパーはペリーヌの遺体に手を合わせてお悔やみを申し上げる。
「ちょっと! 勝手に殺さないでよ!」
確実に死神の大鎌で首が吹き飛んだはずのペリーヌの声がする。
「え? ええー!? 死体が喋った!?」
死神なのにリーパーの方が死んだペリーヌが動いていることに驚く。
「あれ? 私、生きてる? 確かに死んだはずなのに!?」
さすがにペリーヌも少しおかしいことに気づいた。
「顔を見ろ!? 顔を!?」
「顔?」
「ギャアアアアー!? か、か、顔が!?」
ペリーヌは自分の顔を手で触れてみる。
「あはは。まるで私の顔がガイコツさんみたい。あ~はん。」
その時、ペリーヌは自分の手を見てしまう。
「なんじゃこりゃ!? 手、手、手!? 私の手が、ガイコツになってる!?」
ペリーヌはスケルトンになってしまった。
つづく。




