牛乳
「よくやった。人間が力を合わせれば不可能はない。あの3つ首竜も倒せたのだから。」
3つ首竜との戦いが終わり何事もなかったかの様にハリウッド国王ウイリアムスが兵士たちにねぎらいの言葉をかけている。
「此度の、そなたの働きは、まさにハリウッドの騎士といえる働きであった。これからの魔物との戦いの全指揮権は、ロウ家のジュード、そなたに任せる。」
「はは。ありがたきお言葉です。これからもハリウッド王に忠誠を誓います。必ずや魔物を倒しハリウッド国民に平和をもたらします。」
今回の3つ首竜との戦いは漆黒の装備を身にまとったジュードの一人舞台であった。あっという間に3つ首を斬り落とし、勝利を掴んだのである。
「ジュード! ジュード! ジュード!」
一般大衆はジュードのことを、英雄ジュード、竜殺しのジュードと褒めたたえた。笑顔で国民に手を振るジュードの人気は国王や他の騎士よりも高かった。
「よし! 敵を追い詰めたぞ! あとは任せた! ジョニー! エマ!」
「おお!」
ブラピたちは初めてのクエストの依頼をこなしている。
「よし! そこで牛乳の入った小皿だ!」
エマは敵に牛乳の入った小皿を目の前に差し出す。
「ニャア!」
ペロペロと敵は舌で牛乳を味わっている。
「よしよし。カワイイ。」
エマは敵の頭をナデナデする。
「捕まえた! これで依頼を達成だ!」
ジョニーは敵を両手でしっかりと捕まえて持ち上げる。
「よくやった! これで探しネコの依頼は達成だ。 今夜は飯が食えるぞ! 俺たちの勝利だ!」
「やったー!」
3つ首竜と力の差を理解したブラピたちは、自分たちに身の丈のあった依頼から始めることにした。
「あの神の装備を貰ってくださいよ。そうすればジュードの漆黒の装備に負けない騎士になれますよ。」
「いらない。俺は俺自身の手で強くなって、クリスティーナを助けるんだ。」
どこまでも頑固で一途なブラピ。
「猫を捕まえている人がよく言うよ。」
「エリザベス、おまえは働いてないんだから、飯は抜きだ。」
「ええー!? そんな!?」
天使エリザベスは神様の命令通り、世界を救う救世主に選ばれたブラピに神の装備を渡すまでブラピの元を離れることができない。
「いいですよ。私は神様からお金をいくらでも作り出せるスキルを授かってますから、自分のご飯代くらい自分で出せます。」
「なにー!? それを先に言え!?」
うるさい2人の傍らで、猫に見守られながら愛を告白する者がいる。
「僕は必ずデップ家を再興してみせる。その時、僕の横にいてくれるかい? エマ。僕と結婚してほしいんだ。」
「はい。喜んで。」
こうしてジョニーとエマは婚約した。
つづく。




