ジョニーの秘密
「何か今晩のご飯代と宿代になる依頼はないのか? 猫を捕まえて、ご飯一食。皿洗い、ろくな依頼が無いな。」
ブラピたちはハリウッド王国の何でも屋に来て、賞金のでる依頼の貼ってある掲示板を見ている。もちろんお金を稼ぐためである。魔界にクリスティーナたちを助けに行こうと思っても軍資金が無ければ、冒険すら始めることができなかった。
「ねえ、ブラピ。僕たちは出陣式を見に行かなくていいの?」
「そうよ。どこかの貴族の軍隊に入れてもらえれば、ご飯位は貰えるんじゃない?」
ジョニーとエマは、お腹が減って背中とくっついてしまいそうだった。
「あんなものは、ただの貴族のセレモニーだ。俺たちには関係ない。いいから、おまえたちも探せ。一番簡単で、一番儲かる仕事を探せ。」
ブラピはジョニーとエマの意見を一刀両断する。
「お願いですから、神の装備を貰ってくださいよ。おかげで私まで野宿しないといけなくなるじゃないですか。」
「もらってもいいぞ。」
「本当ですか!?」
「レアな剣や鎧だ。高値で売れそうだ。」
「ノー! なんて罰当たりな!? 天罰が当たりますよ!」
天使エリザベスは、ブラピが神の装備を受け取るまで神の任務を遂行できないので同行している。
「あわわわわわわー!?」
その時、エマが漏らししそうな様子で窓の外で何かを見て指を指し恐怖で震えている。
「どうした? 何かおいしい依頼を見つけたのか?」
「く、く、首が3つ!?」
「何を言っている? 首が3つ? そんな奴いる訳ないだろう。」
ブラピはエマが指を指す方向を疑いながら見た。
「ホンマやー!?」
ブラピは出陣式が行われているハリウッド城の方角が赤く炎で燃えている中に、巨大な3つ首の竜がいることを目視した。
「ギャアアアアー!? 化け物だ!? 逃げろ!?」
お城の異変に気付いた人々がパニック的に一斉に逃げ出した。
「おい! 逃げるぞ! あんな化け物は見たことはない!? 人間が戦って勝てるレベルの化け物じゃない!?」
「はい! ブラピに賛成!」
ブラピは3つ首竜を見て死を覚悟した。ここにいては危険だと撤退を選択する。それにエマも賛同する。
「嫌だ! 僕は戦う! 僕がデップ家を再興するんだ!」
その時、ジョニーは意を決して、3つ首竜に向けて駆けていく。
「おい!? 待て!? ジョニー!?」
「ジョニーは滅んだデップ家の末裔なの。ジョニーはお家を再興するために手柄を立てるんだって言ってたよ!?」
「なんだって!?」
「それで、あいつは俺の方に残ったのか!?」
ジョニーは、一人3つ首竜に挑もうとする。
つづく。




