出陣式
「これはゲームではない!」
お城のバルコニーからハリウッド王国のハリウッド王ウイリアムスが全兵士、全ての国民に向けて演説する。一般大衆は国王の言葉に耳を傾ける。
「よいか! 皆の者! 人類は悪魔と全面戦争を行う! この戦いに負ければ人間は悪魔に皆殺しにされるだろう!」
王のスピーチは人々に悪魔は怖い生き物だと植え付ける。
「しかし、これは絶好のチャンスでもある! この機に魔界まで攻め込み、悪魔を一掃することができれば、今後の人間の生活は安泰するのだ! 愛すべき家族や子供たちのためにも、今回で全てを終わらそう! そして戦いの無い平和な国を築こうではないか!」
「ハリウッド! ハリウッド! ハリウッド!」
「ハリウッド国王! 万歳! 万歳! 万々歳!」
ハリウッド王の言葉はハリウッドの人々の戦意を高揚させる。
「それにしても名門貴族様は勢揃いだな。まあ、我々も来ているのだが。」
「魔物との世紀の一戦だからな。武功を立てて富と名声が欲しいのさ。次のハリウッド王国の王様を狙っている者や、ハリウッド1の剣士になりたいのだろう。」
群衆の中で仲が良さそうな二人の貴族の男が周囲を見渡している。
「見ろよ。名門のディカプリオ家のレオナルドだ。老舗のシュワルツェネッガー家のアーノルド、スミス家のウィル、ハリウッド王国の名家のオールキャストだな。まだまだいるな。女剣士のジョボビッチ家のミラ。あっちにはまだ学生のクルーズ家のトムまで参加している。」
「見ろ。今回のゾンビ騒ぎを偵察から討伐まで指揮して手柄を立てたロウ家のジュードだ。奴が今回の魔物討伐の全指揮を執るそうだ。」
「あ~怖い怖い。ハサウェイ、目立つなよ。」
「なぜだ? おまえは手柄を立てたくないのか?」
「バカか!? 目立ってみろ? 最前線に送られて死亡は確実。前の大戦を思い出せ。デニーロ家、パチーノ家、ハンクス家など手柄を立てようと功を焦った貴族は滅亡している。」
「そういえばデップ家も滅亡して、どこかの孤児院に引き取られたと聞いたことがある。死ぬぐらいなら逃げろよ、ハリソン。」
「当たり前だ。死んだら元も子もないからな。俺たちは臆病だから生き残っている。」
「ああ。」
この仲良し剣士は、アン家のハサウェイとフォード家のハリソンである。
「ガオー! ギャオー! グワオー!」
その時、出陣式の会場に巨大な三つ首竜が突如現れる。
「フッフッフ。」
そして、三つ首竜を呼び出したと思われる黒い男も上空に現れる。
つづく。




