表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/12

【9話】 結婚しよう

 

「ルーリィ、結婚しよう」


 


 こいつやばい!


 

 というか、なぜこの兄さんダークエルフは失禁しない!?


 

 いや、そもそも他の魔物たちが失禁している理由もわからないが!


 

「なぜこの私が失禁してないか、疑問のようだな」


 

「くっ!」


 

 なにものだ、こいつ!


 

「私が身に着けているこのウェディング・ビキニパンツには、【失禁無効】が付与されている」


 

「【失禁無効】のスキルが付与されている!?」


 

 なんてやつなんだ……!


 

 こいつは今、あらんかぎりのヤバさを持っている!!


 

「取引をしようじゃないか、ラショウモンとやら」


 

「取引だと?」


 

「おまえも幼女が欲しいのだろう」


 

「ちがう! そういうわけじゃない!」


 

「我が妹、オルガネーシャと、そこにいるルーリィを交換しようではないか」


 

「えええええええッ!? わらわの膀胱おかしくなっちゃう!!」


 

「話しを聞けふたりとも! いらない! オルガネーシャはいらない!」


 

「おいでルーリィ、結婚しよう?」


 

「やめろ! ルーリィに話しかけるな! 変態!!」


 

「私は、ルーリィと結婚しなくてはならない」


 

「なぜだ! なぜルーリィと結婚したい!」


 

「エルフ幼女と結婚することに、理由がいるのか?」


 

「ッ!?」


 

 俺は言葉に詰まった。


 

 なんという説得力だ!


 

 もう、こいつ、轢いちゃうしか、ないのか……?


 

「くッ!」


 

 それは結果の一つだ。


 

 やらなければならないことは、ただひとつ!


 

 こいつにルーリィを渡すわけには、いかない!!


 

「おい、変態ダークエルフ!!」


「なんだ、ラショウモン」


 

 自覚はあったのか!


 

「ルーリィは渡さない! ルーリィの両親の想いは、俺が引き継ぐ!」


 

「それはおまえが決めることではない。ルーリィ自身が決めることだ。

 ルーリィは私と結婚したがっている」


 

「そんなわけあるか!!」


「結婚しよう、ルーリィ」


 

「はっ!?」


 

 仮眠室から運転席に、いつの間にかルーリィが出てきている。


 

「いやーっ!」


 

 ルーリィは、背中を支えた俺のマニュピレイト・アームにしがみつき、


 

「ルーリィ、らしょうもんとけっこんする!」


 

「「「「「ッ!?ッ!?」」」」」」


 次回、決戦!

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ