失った――
ある人の詩を見て刺激を受け、何故か書いてしまった……
消された
日々の中を照らす朝の日光に
そっと
そう、そっとまた今日も祈る
鏡の
中に映る瞳は黒く
じっと ただじっと何かを見つめ続けた
時計の
さす時間を信じきれず
気付いた ふと気付いた時には忘れていた
桜の
花弁踏んで歩くしかない路
目蓋を閉じてさえ、花は消えないな
失った
遥か前の言葉を思い出せず
ただ、失ってその場に立ちつくす
鏡の
前に立つとふと気がつくんだ
乾いた唇にそっと手をかざして
失った
ただ、失った過去の出来事
空には明るい朝の日が照らしてた
消された
日々をそっと思いで縁取る
イチョウの葉を踏まずには通れないな
路には
踏まれた葉の跡が残って
乾いたこの心を少し慰めた




