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エピソード1「魔王降臨?」

こんにちは雪月華です。

本当にこりずに申し訳ないですが、中身のない作品です。本当にノリと勢いだけの作品でスミマセン。でも読んで頂けると幸いです。


ある日、ある世界に魔王が産まれました。


彼は圧倒的な魔力と力を持ち、自身が産まれた世界を瞬く間に掌握し、魔物達の楽園を気づきあげる事に成功した。だが、そこでこの魔王の野望は尽きなかった。


「よっしゃ、この調子で異世界も掌握しちゃおうぜ。」


てな感じのノリで、信頼出来る部下に世界を任せ、自身は多くの魔物と将を連れ、異世界へと渡った。


魔王が渡った世界は3っの国別れ、それぞれを『精霊国ミスアンテ』、『アガステア王国』、『レガシィ獣人連邦』といい、それぞれ違う種族が主だった国民として暮らしている。


人間を支配したい魔王は人類種が主だった国『アガステア王国』へと根を下ろす事にした。当然城を創る場所は自身で調査と言う名の吟味を重ねて、近くに多数の村や街がある山へと創る事を決めた。


更に力が有り余っている魔王でから、その力を使えばあっという間に魔王城は完成する......が暗黒フィールドの作成で、魔物達にも快適な環境作りに奔走したり、王国への演説を考え予行練習を行ったりと忙しい毎日を送るはめになってます。


え?その間の将や魔物はどうしてるかって?決まってる。悠々自適に魔王城やその周辺で暮らしてるんです。彼らは基本的に脳筋ですから、自分で考えて動くの苦手なんでしょうがないんです。魔王もソレが解っているから何も言わないんですよ。


そもそも、頭脳派の将や魔物は前の世界の統治で忙しいから呼んでも直ぐには来れないし、最悪の場合、キレられます。『あんたの野望で苦労すんのコッチなんだよ!?もっとあんたも頑張れや!?』と一方的に言われて、通信が切れるのはまず間違いないです。魔将達にもキレやすい若者の流れが到来しているのでしょうか?







魔王城の統治や暗黒フィールドの作成、演説の予行練習も終え、後は王国へと攻撃を仕掛けるだけになった頃、ある出来事が起きました。


近隣の村人の幾人がこの魔王城へと向かって来たのです。しかも、散歩にでも出るようなラフな格好で来るのだから、魔王は混乱してしまいます。


暗黒フィールドのせいか、近隣の村や街からは山の異変を見て取る事が出来るのは魔王も知っていました。問題は『なぜ、今頃になって来たん?』ってこと。しかも、もう一度言いますがラフな格好で、『ちょっと近所のコンビニ行ってくる』見たいな格好で来るのだから、もう訳がわかりません。


そうこうしている間にも、魔王城がある山の周囲に広がる草原で暮らす獣型の魔物が、侵入して来た村人達を襲い始める。魔王は無惨に食い殺される村人達の姿を想像しているが、そんな魔王を他所に村人達は魔物の攻撃をヒョイヒョイ避け、避けきれない物は器用に受け流し、それでいながらに歩く速度は今までの倍以上と言う異常じみた光景が展開されてしまった。


さすがに魔王はこれは村人ではないと考えます。もしかしたら、王国が村人に変装させた少数精鋭を送り込んでいるのではと思ったりしているが、彼らは正真正銘のただの村人である。


彼らは近くの山に誰かが住み着いたのは解っていた。ただ、いっこうに引っ越しの挨拶に来ない住人はどんな人なのか。もしかしたら病気で動けないのではとか考え、心配して見に来た普通の村人なんです。大事なんでもう一度言います。彼らは普通の村人なんです。


「なんなのあの人達。え?マジでなんなの?」


魔王の口からそんな言葉が出るのも無理もないです。村人達は既に魔王城へと侵入して来たのです。しかも無傷で。外の魔物達も負傷者は少数ながらいるものの、死者は0と言うおかしな事になっている状態にさすがの魔王も先程の言葉が口から出るのは仕方ない事だと思うよ。


「こんにちは、近所の『カイギリ村』から挨拶にきました。」


いきなり玉座の間の扉が勢いよく開かれ、そんな声が響いた。金色の髪がツンツンに立った髪形をした青年がそこにたっていました。正にスーパー○イヤ人見たいな見た目ですが、彼も普通の村人です。例え片側約100kgある扉を普通に開けるだけの力があろうともです。


「えっと、どんなご用件でしょう?まさか、私を討伐に来たとか?」


「いやぁ、さすがに近所に引っ越して来た人が半年も出て来ないと心配になるすよ。」


魔王はとりあえず下手に出る事にしたようです。

されど村人も討伐についてはカレーにスルーするし、そもそも魔王、半年も引きこもるなよ。そりゃあ誰だって心配になるわ。


『そんじゃ、お顔を確認させたもらいましたので、アッチは帰らせて頂きます。』


帰ると言う彼に、魔王は心中でため息をついた。ソレを見計らったように突如として戻って来て名前を尋ねて来る村人。


「そう言えば名前を聞いてなかったすよ。お伺いしても?」


「ア、アスマトールだ。村人の方。」


「あ、自分『ロイ・アルベンテ・フォル・アームウォーマー・ロンギヌス』すよ。みんなは普通にロイって呼ぶっす。」


そう言うとロイと名乗った村人は玉座の間から出て行った。扉の向こうから『住人無事っすよ』とか聞こえ、村人達は村へと帰って行った。


「俺、来る世界間違えたかな?」


とか本気で思い悩む魔王であった。

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