義眼神様
20XX年 東京
この世界には神器というものが存在する。
それは神代の時代に神が人類に与えた祝福の一つとされている。
神器と通常武器との違いは、特殊能力の有無である。神が創りし武器には一つ一つの特殊な能力が付与されている。
「そんなテンプレみたいな説明は世界史で聞き飽きたよ」
「これからが味噌なんだ聞けよ」
その教科書の様なテンプレ文をいう男は、俺の前で語る。
「君にはそんな神器を扱う実力主義の学園に入学してもらう・・・・・まあ、拒否権はないけどね♪」
「前にも聞いたよ、それ」
「確認さ入学まで近いしね♪」
そう憎たらしい笑顔でいうが、実際のところ本当に俺には拒否権がないのだ。
少し前に俺がとある事をやらかして莫大な借金を背負った。
その時にこいつら国のやつらが肩代わりする代わりに、この学園にに入る事とたまに起こる厄介ごとの解決をするという契約を交わされる羽目になった。
「はぁ、なんであんなことしたんだろ、テンションの上げすぎには注意が必要だな・・・・・・」
「まあ、自分の感情を完全に制御できたらそれは人間じゃなくって人形だからね、良い風にいうなら、君は最も人間らしい事をしたとも言うよ」
こんな気の利く言葉を言うやつだったかと疑問が浮かんだが、今は自己肯定感を上げたいため素直にその言葉を受け取ることにした。
「うるせぇよ ボケ」
「入学試験は君の実力じゃする必要ないし、国からの推薦という形にしといたから」
「入学は一月後、学生寮に入ることになるから引っ越しの準備とか済ましといてねっ♪
あっあと神様にもよろしく伝えといてね」
そんな事を言われたため、引っ越し準備の考えをしながら実家に帰り、ドアを開けると・・・・急遽しい足音と共に身長の低く目つきの悪い金髪の女が出迎えてくれた。
「帰るのが遅ぇぞ、今何時だと思ってんだ」
そう言われ、時計の針を確認すると時間は夜8時を回っていた。
「悪かったって国の奴らに呼ばれたんだよ」
「国の奴ら?てことは学園に関することか?」
「ああ、一月後に引っ越ししろってよ」
「そりゃまた急だな」
「全くだ」
そんなやりとりをしながら手を洗い・飯を作って・風呂に入り、髪を乾かしながら一息ついた所で、引っ越しの話題に本腰を入れる。
「アウリ、引っ越すけど持って行くものあるか?」
「神経充電器以外にねぇな」
「俺もあんま持って行くものないしな〜引っ越し会社を使わなくて良い分金が浮くな」
引っ越しの仕方などはあまり知らないが、学生寮ってことはある程度設備が整っているはず、いらないものは置いて行かないとな。
「これから忙しくなるぞ」
約一月後
「此処が学生寮か」
「「思ったより狭えな」」
いやまあ、俺の実家よりは狭いとは思っていたが思っていたよりも狭かった、これ完全に1人用じゃん、学生1人用の部屋を2人で使えってことかよ。
「とりあえずダンボール開けるか、俺はこっち開けるから、お前はそっちお願い」
「任せろ、とりあえず神経充電器っと」
「神経充電器・・・・そういえば義眼の定期検査行った?」
「・・・・」
あっこれ行ってねえな
「俺前に行けっていったよな!!この病院嫌いが」
「だって!!義眼検査って時間かかるから、1日眼が使えなくなるじゃねぇか、暗闇は嫌だ」
そんな逆ギレじみた事をアウリは言う。そうだったこいつ、閉暗高所恐怖症だった。
「ハァ〜仕方ねえ、今日行くぞ一ヶ月以内に絶対来いって医者に言われただろ」
「はっ?明日、入学式だぞ」
「仕方ねえだろ、お前だって永久的に眼が見えなくなるのは困るだろ」
「けど・・・・」
「大丈夫だ明日は一日中お前のそばに居る、だから行こうぜ」
「本当に私から明日は離れるなよ」
「ああ」
「本当に本当だぞ」
「わかったって」
アウリの体質的に義眼は一般的な義眼とは結構違います。
アウリの義眼は電気で稼働しているタイプなので充電が切れたりした場合眼が急に見えなくなります。
アウリの行く病院は行きつけなので、病院の人が送り迎えまでしてくれます。




