第四十一話 お祝い
今回は新メンバー・リスタの歓迎会!……ですが、後半に今後の展開を左右する衝撃の「惑星データ」が判明します。
ユウの「空を飛びたい」という純粋な夢に、暗雲が立ち込めるかも……!?
覚悟してお読みください!
ユウとリスタは風呂から出て、食事をするフロアに入る。
目の前には豪華な食事が並んでいる。
「わ!これは?!」
そこにはアリスがエプロン姿で立っていた。
「さあ!座って!みんなでパーティしましょう!
なんてったって、今日はリスタが仲間に入った日なんだから!」
「では、リスタが仲間になったことを祝して、乾杯ー!」
三人はグラスを当て合う。
AIが最適化して作った料理はどれも絶品。
自家栽培していることなども話すと、リスタは興味津々だった。
「ところで、惑星クリプタについて、リスタはどこまで知ってるの?」
アリスが唐突にリスタに質問する。
「惑星クリプタ、超感覚の星。
記録によると、そこにはある種族が住んでいて、見た目は妖精のよう。ユウにわかりやすく例えると、そんな感じ。エルフに近い見た目もいる。
クリプタ星の民は、空を飛んだり、五感が鋭かったり、少し先の未来まで見える人もいる。
そう書かれていたの。
ある文献には、感覚系は、覚醒の基礎になりうるもので、身を守るものとして重要とも書いてあった。
だから、セブンスターへの進路を目指すとなった時、先に行っておきたいと思ったの。」
「妖精かあ。確かに、宇宙のミッションの時、たまにそういう種族がいるなとは思ったの。
もしかすると、クリプタの人たちだったのかも。
空を飛ぶところは見たことないけど、できるようになったらすごいよね!」
「……お、俺が空を?」
(まさか、こんな早く一つ夢が叶う?のか?)
「けど、どのような才能が眠っているかは未知数よ。ましてや、他の文献にも空を飛ぶ個体のデータがあまりないの。もしかすると、限られた人にしか覚醒できないのかもしれない。」
(やっぱりそうだよなあ……けど、どんな能力でも、俺にとっては成長だ。
しっかり身につけよう。)
「何黙ってるの??ご飯、口に合わなかった??」
アリスに覗き込まれて、ユウは慌てて首を横に振った。
「ん?え!いや、ご飯美味しいよ!
ちょっと考え事してたんだ!
妖精とか、未来予知とか、もう漫画の世界過ぎて、あまりにスケールが大きいから、ついていくのに必死で……」
「確かに不安はあるよね……わたしも自分の変化についていけてないの。
でも大丈夫!そこでしっかり研究して、セブンスターへ向かおうね!」
「あ!もしユウが飛べるようになったら、いつかわたしを連れて飛んでね!」
「う、うん!頑張るよ!」
ユウは顔を赤くして頷いた。その時--
「アリス、ラボからメッセージが届いています。
惑星クリプタのことです。」
ラムからアナウンスがある。
アリスが腕の端末で操作すると、空間にホログラムモニターが映し出された。
…………
アリスは目を見開く。
「これは、穏やかじゃないわね……。
ユウ、リスタ。惑星クリプタについて、ラボから来たことを今から伝えるね」
妖精の国への期待に水を差す、不穏な知らせ。
ユウは箸を置き、アリスの口から漏れる次の一言を、固唾を飲んで待つしかなかった。
第四十一話 完
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
リスタの語る「妖精の星」への期待が高まる中、舞い込んだ不穏なニュース。
果たして惑星クリプタでユウたちを待ち受けるものとは――。
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別作品の**『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』(N0377LN)**もあわせてチェックしてみてください。




