第三十八話 忘れもの2
手紙に導かれ、ラボへと急ぐシモン。
そこで彼を待っていたのは、あまりにも「彼らしい」プレゼントと、愛すべき教え子たちが仕掛けた壮大な罠でした。
「フハハハハー!ハンズ博士ー!わたしに贈り物?!なんだ?!プロテインか?!それとも……」
旅立つ前。
シモンは手紙を見て一度ラボに戻った。
『シモンよ。わたしからささやかなプレゼントだ、きっと役に立つ。
君のデスクの引き出しに置いてある。
使ってくれ。』
手紙にはそう書かれていた。
「よおし!転移移動より、走るほうが早い!急ぐぞー!」
ラボ内。
「あった!これか!こ、これは素晴らしい!
なんというはからい!さすがはハンズ博士!」
そこには、タンクトップが送られていた。
タンクトップを両手で掲げて、シモンは大喜びしている。
しばらく大喜びした後、宇宙船へ戻ったが、そこにはもう宇宙船は無かった。
「ん?これはいったいどういうことだ?
そうか、場所を変えたのだな?!皆が見えやすいように!なら、わたしもそこへ向かうまでだ!」
シモンはまた走り出し、ラボ屋上へ到着した。
皆はもう見送った後、余韻に浸っているところだった。
ハンズ博士がシモンに気がつく。
「し、シモン?!なぜお前がここに?!もう宇宙船は飛び立ったぞ?!」
「な、なにぃ?!そんなバカなー!
いや、しかし、わたしはハンズ博士の贈り物を取りに!……見てください!この上質なタンクトップを!
これをわたしに贈ってくれたんですよね?ハンズ博士!?」
「ほう、これは確かに上質なタンクトップだな………だが、こんなものわたしは知らん‼︎」
「えええええええ‼︎‼︎」
「ふ。シモンよ。まんまとあいつらにやられたのう。」
ハンズ博士は大統領らを見る。すると大統領たちはハンズ博士に対してウインクする。
(ふ。そういうことか。まあ、あの子ならそれこそ適任だろう。
ラボに残らんのは少々惜しいがな。)
「ガッテーーーム!!」
シモンは膝をついて悔しがっている。
が、すぐに立ち上がる。
「フハハハハ!やってくれるわ二人とも!
頑張ってこいーー!」
◆
「ごめんなさいシモンさん。
ラボでこっそり開発した、そのタンクトップ。きっと気にいるから、それで勘弁してね!」
「ぷ。笑っちゃいけないけど、着てるところが想像できる。
似合いすぎだ。」
「きっと今頃、ガッテーーームとか、言ってるね!」
クスッ。
「あははは、二人とも、なかなか悪いですね!」
「だろ?
改めて、よろしくな、リスタ!」
「うん!こちらこそ、よろしくお願いします!」
第三十八話 完
最後までお読みいただきありがとうございます!
シモンさん、ガッテーーーム!!……からの、温かいエール。
本当の意味で「自分たちだけの旅」を勝ち取ったユウ、アリス、リスタの三人の前途を祝して、ぜひ応援をお願いします!
物語の続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や下の評価欄から**ポイント評価(☆☆☆☆☆)をいただけると嬉しいです!
皆様の感想コメントも、一文字ずつ大切に読ませていただいております。
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