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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第三十七話 決意

誰かの夢を叶えることと、

自分の人生を選ぶことは、

似ているようで、まったく違う。


第三十七話「決意」

これは、選ばなかった未来と、

それでも選んだ答えの物語です。

「わ………わたしも……一緒に?!!

し、シモンさんは……?!」


ユウはアリスを抱えて踊り場へ飛ぶ。

(わお!こ、これが、お姫様抱っこ?!いいかも!)

スタン!


安定した見事な着地。もうある程度体の変化にも対応してきている様子だ。

アリスを下ろしてリスタに向き合う。


「シモンさんには悪いけど、置いてきた!」

アリスは舌を出している。


「二人で話したんだ。アリスも俺も、一緒に旅するならリスタしかいないって!」


「で、でも……どうしてわたしが?

シモンさんは強いし、研究者としても一流だし……」

リスタの目にはうっすらと涙が溢れてくる。


「確かにシモンさんは強い。心強いのは本当だし、決して嫌いじゃない。でも……今のラボにもしも何かあったら、シモンさんは必要だと思ったんだ。

それに。」

「わたしたち、リスタの夢、聞いちゃったからね!

空(宇宙)!行きたいんでしょ?!

なら、一緒に夢叶えようって、ユウとも話したんだー!」


リスタはポロポロと涙を流す。


「こんなわたしを?……嬉しい。」


ユウとアリスは顔を見合わせ、ガッツポーズをする。

するとリスタが口を開く。


「でも………行けない………ごめんなさい。」


?!


強い風が、三人の間を吹き抜ける。

「アリス、ユウ、そろそろ出発しないと、宇宙船があると騒ぎになります。」

ラムからの通信だ。


「リスタ、行けないって、どうして!?」


「わたし、やっと研究者になれた。お父さんやお母さんが命懸けで育ててくれた。

やっと、お仕事にも就くことができた。

みんなを裏切るわけにはいかない………。」


「リスタは……どうしたい?

それが一番大事だと俺は思う。」


「そんなの、一緒に行きたいに決まってるよ!

二人と研究するの、とても楽しいし。

ずっと研究所にいた……わたしにとっては……その……初めての友達だから!………でも、行けないの………本当にごめんなさい。」


リスタは泣きながら俯く。


「わかった……そうか……やっぱりリスタは優しいな!……それなら、無理には誘えない。

そうだよな、アリス?」


「……うん。残念だけど、そうだね。

これはリスタが決めることだもんね。

リスタ……泣かないで?わたしたちはリスタを責めたりしない。

リスタの人生なんだから、リスタが決めたら良いんだよ?」

そう言って、アリスはニコリと笑う。


「それじゃあ。元気でね、リスタ!また会える日まで!元気でな!」

「風邪、引くなよー!あ、これはユウのセリフだったか〜!」

ユウとアリスは笑顔で手を振り宇宙船のハッチまで上がっていく。

ハッチは空いたまま少しだけ宇宙船は電波塔から離れた。


「元気でねー!!」

二人は振り向き、背中を見せた。


その背中を見つめながら、リスタはこの数ヶ月のことを走馬灯のように思い返していた。

すると、自然に涙が溢れ出していた。


『リスタは、どうしたい?』

ユウの言葉が強く響いた。

するとリスタは踊り場を走って宇宙船へ向かう。


「ユウー‼︎ アリスー‼︎ やっぱり……やっぱりわたし、一緒に行きたいよーーーー!!」


タン!!


リスタは宇宙船から降ろされている光の方へ飛んだ。

そこに触れれば引き上げてもらえるのを知っていた。


?!!

二人は即座に振り向く。もうリスタは飛んだ直後だった。

「ユウ!!」

「任せろー!」

ユウはハッチの先端を蹴り、リスタの下へ飛んだ。一気に加速する。


ガシ!!


「ナイスキャッチー!それ!」

アリスは光る紐をユウの足に付けていたため、落下を防いだ。

そのまま宇宙船の光まで引き上げると、ユウとリスタは宙に浮いて、ゆっくり上がっていく。


「はあ、はあ、わたし……わたしも、一緒に……」

「ああ、もちろんだ!行こう!」


ハッチにつき、三人は抱き合う。


「良かったー!本当にお別れかと思ったよー!」

アリスとリスタは泣きながら抱き合う。

「よし!作戦成功だ!ラム!出発しよう!」


ハッチが締まり、宇宙船はまたラボへ向かう。

ラボの手前で一気に上昇してすぐ見えなくなった。


第三十七話 完

最後までお読みいただきありがとうございます!

ついに三人の旅が本格的に始まります。自らの意志で宇宙へと飛び出したリスタ、そして彼女を信じて手を伸ばしたユウとアリス。この絆が、これからの過酷な旅を支える大きな力になるはずです。

物語の続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や下の評価欄から**ポイント評価(☆☆☆☆☆)で応援をお願いします!

皆様の感想コメントが、次なる星への航路を照らす光になります。

ただいま本作品はコンテストに応募中ですので、皆様の応援がこの物語をより高く、宇宙の彼方まで届ける大きな力になります!

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VR世界でのハナの奮闘も、ぜひ併せてチェックしてみてください!

これからも応援よろしくお願いします!

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