第三十四話 同行者
トレーニングを重ね、人智を超えた力を手に入れつつあるユウ。
そんな彼に告げられた「同行者」の名は、意外な人物のものでした。
ユウは変わらずトレーニングをしていた。
体術トレーニングはもう終了し、基礎トレーニングのみとなった。
「フハハハハ!もうお前とは組み手はやらん!よくぞここまで成長したな!フハハハハ!」
(やっぱりシモンさんが同行になるんだろうか?確かに、何かあっても戦闘力も高いし、旅するには心強い戦力か……)
ベンチプレスは180kgまで簡単に上がるようになった。考え事をしながらガシャガシャと何度も上げている。
周りのトレーナーやスタッフも引いている。
(けど、俺としては……あの人が適任だと思うなぁ……自分で決めたらいけないのかなぁ……そうだよ!自分の仲間は自分で決める!)
「シモンさん!今日はもうあがります!アリスのところ行ってきます!」
ユウはアリスの元へ向かう。
「フハハハハ!好きにしろ!シャワーだけは浴びとけよ!フハハハハ!」
(あ!そうだった!エチケットエチケットー!)
◆
「アリス、ちょっといいかな?」
アリスは自室で記録を取っていた。
「同行者の件だけど、前に言ったように、俺、自分で決められないかなって思うんだ。
アリスはどう思う?」
アリスは驚く。
「ラボが出す答えを覆すということ?
その発想は無かった………けど、ラボが推薦する科学者なら、ユウの体に関しても安心できると思うけど……」
「けど、俺は自分と旅を共にするなら、自分が認めた人が良い!なんだかよくわからないけど、そんな感じなんだ!ずっとモヤモヤしてるというか。感覚……みたいな感じで、もう自分の中で決まってるというか……上手く言えないけど。」
アリスはクスッと笑う。
「なら、また作戦立ててみる?ユウは、あの人が良いって言ってたもんね!」
ユウは一瞬驚いたが、すぐにニヤリと笑う。
◆
その夜。
「ラム、どうだ?できそうか?」
「はい、問題ありません。データは全てバックアップできております。
そして、ユウの今後に必要な物は、この期間中に形成しており、尚且つニューラでの研究ラボのデータもあるので、すでに宇宙船には、その基盤となる装置は完成しています。
ただし、これを扱うとなると、その分野に強い専門家が必要になります。
この装置自体を生み出したものか、それに相当する頭脳がないといけません。
これからもユウの身体をモニタリングしていかなくてはいけませんから。」
◆
合同ミーティングの日。ついに同行者について話し合いが行われた。
結果として。
戦闘力を考慮して、シモンが推薦される。
シモンはただの脳筋ではなく、科学者としても突き抜けている。
身体に関しては格闘家でもあり精通しているため選ばれた。
「フハハハハ!喜べユウ!わたしが推薦されたぞー!」
そして、新たにラボメンバーに加わった者がいる。
「リスタです!よ、よろしくお願い致します!」
博士はリスタの肩をポンと叩く。
「リスタはニューラとラボの初めての架け橋になってもらう。残りの出発までの期間に、研究内容をシモンに引き継いでおくと良い。」
こうして、同行者は決定した。
(わたし、夢が一つ叶ったんだ!ラボのメンバーとして働ける!)
ユウとアリスは一つ、星を救った。
第三十四話 完
最後までお読みいただきありがとうございます!
ついに決定した同行者、そしてリスタが掴み取った新たな夢。
しかし、ユウの心には「自分が認めた人と旅をしたい」という強い想いが燻っていました。
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