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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第二十八話 ニューラ大陸の科学

束の間の休息の中で気づかされた、自分自身の変化。

少年から大人へ、守られる側から並び立つ側へと変わっていく距離感に、戸惑いながらもユウは新たな一歩を踏み出します。

訪れた秘密の研究所で出会ったのは、もう一人の「若き天才」。

閉ざされた未来を切り拓くため、ユウはある重大な決断を下すことになります。

ここは中央区の高級スイートルーム。

大統領がユウとアリスに手配した部屋だ。

しばらくの間はここで過ごすことになる。


ユウは、アリスと作戦を立てた。

いつまでも通信が無いと、ラボもどんな行動を取るか予想がついていたため、一旦ユウが報告する運びとする。


数時間前、東エリアのラボマンションにて。

「こちらユウです。報告します。

まだアリスは見つかりません。ですが、後少しで足取りが掴めそうなんです。リスクに備えてしばらく通信は遮断します。また進展が有れば報告いたします。では失礼します。」


「完璧ね、ユウ。なんだかエージェントみたい。」

「からかわないでよアリスー、それっぽく言うの恥ずかしいんだ。」



という報告を入れたため、しばらくはニューラ内を見て回れることになった。


メツから連絡がある。

「19時から夕食を一緒に食べませんか?わたしの家にご招待したいのですが、いかがでしょうか?」

「もちろん!行くよねユウ?!」

二人は承諾して、場所はラムへ送信してくれることになった。

「では、まだまだ時間がありますので、それまでスイートルームで、ご、ゆ、っ、く、り、過ごされてください。」

通信が切れた。

アリスから視線を感じる。

横を向くと、モジモジニコニコしている。

「ごゆっくり、だってさ。どうするユウ?」

「ど、どうするって、、」

(か、可愛い!めっちゃ恥ずかしいこのシチュエーション!)

ユウの顔が赤くなる。

「どうしたのユウ?なんで目を逸らすの〜?」

明らかにからかっている。アリスは悪気なく甘えてくる。

これは色仕掛けではなく、ただ甘えたい時のイジり方だ。

しかし、あまりの可愛さにユウは機転が効かなかった。

「アリス、、なんというか、その、そんな風に近くにいると、可愛くて、とても目を合わせられないんだ。」

ユウはつい本音を言ってしまった。

アリスはハッとなり、可愛いと言われたことで顔が赤くなる。

いじったつもりが逆に褒められて照れているのだ。

「え?か、可愛い?わ、わたしが??そんなあ、ユウ、冗談言って、からかわないでよお」

アリスはかなり動揺している。その姿を見てユウはまた赤面する。

(可愛い過ぎる。どうしたら良いんだこの状況はー!)

「めっちゃくちゃ恥ずかしいけど、ありがとうユウ!助けに来てくれたし、わたしが撃たれたときも、嬉しかったよ!」

そう言ってユウの腕に絡まる。

ふと、アリスがユウを見てハッとする。

「あれ?ユウ?、、、、、背が、、、伸びてる?」

「ん??いやあ、わからない、けど、確かに身体は頑丈になったけど、どうなんだろう?」

アリスはスイートルームの洗面の全身ミラーの前にユウの腕を引っ張っていく。

そして、そこに並びに立つ。

「ほら!ほとんど変わらない!出発前は明らかにわたしの方が大きかったのにー!」

「本当だ。アリスに追いついてきてる。10センチくらい俺の方が小さかった気がするんだけど。」

「そっか、だからかー。

わたし、ユウが来てくれたら真っ先に抱きしめようと思ってたんだー。だけど、いざ目の前にきてもそうしなかったんだよね。

けど、今わかった。多分もう抱きしめられるサイズじゃなくなってたんだね!」

(そうか……アリスなりに俺のこと気遣って……って、ぬあにーー?!アリス、俺を抱きしめてくれるつもりだったのーー?!

くそう。なんか知らないけど、凄く損した気分だ!)

しかし、次の瞬間、アリスはユウの腕にまた絡まり、頭を肩に乗せる。

「けど、こういうのも、結構いいかもー。」

アリスは鏡越しにニコリと笑ってユウを見る。

(うお!これはこれで、、、しかしながら可愛い。頑張れ俺)


二人はやっと落ち着いて、メツの自宅へ向かった。



「いらっしゃい、さあこちらへ。」

中央区の中でも更に中心部。警備は厳重で大豪邸、というよりも要塞に近い。

食卓は広いテーブル。中世ヨーロッパの貴族のような雰囲気だ。

「二人ともよくきてくれた、さあ食事にしよう。」

「ん?大統領?」

皆がユウを見てポカンとする。ユウも一人ポカンとしていた。

「ユウ、もしかして、大統領とメツ博士の関係性、まだ気づいてなかったの?」

「え?!アリスは知ってたの?」

「まあ、話の流れからなんとなく。今確信に変わったけど。」

「、、、、、」

(俺だけ鈍かったのか、、、なんて恥ずかしいんだ。)

「いやあ、すまない。きちんと伝えておくべきだったねえ」

「い、いえ!俺が鈍かっただけなんです!

けど、これで更に合点が合いました。」


食事をしながら四人でこれからのことを話した。

まずはラボの研究を見ること。その成果について、二人の視点から客観的に判断してラボへの推薦を練ること。

そして、条約自体を改変する作戦を立てた。

「ほ、本当にそこまでしていただけるのですか?本当にありがたい。」

「うん。もちろん、ラボの内容次第ということもあるけど、ニューラの民の今後の未来を少しでも明るい方向に進めなきゃ。いけるところまで持ち掛けるつもり。」



翌日、中央区のラボへ案内される。

ラボは地下施設であり、今や中央区の地下のほとんどがラボだ。

ニューラのラボの研究の一環として、身体強化がある。これは、先のアジトでマッチョらに施されていた。

次は、寿命に関するものだ。

これはまだ研究途中。なにせ、ニューラ人の遺伝子をまだ解明できていないこともある。

そして、最後が身体変化。

「はじめまして、リスタです。この身体変化ラボの担当をしています。」

リスタは見た目が若い。そして、ニューラの民の見た目はエルフのような見た目であるため、色白で耳がやや尖っている。

リスタはその中でも目元も大きくかなり小顔。

身長も低いため、まるで妖精のような見た目であった。

アリスが挨拶して、ユウも続く。

「はじめまして、ユウです。」

「あなたがultimate遺伝子の覚醒者ですね。母から話は聞いています。本当に感謝します。」

「いえいえ、とんでもない、、、って、母?、、、てもしかして」

アリスはまた笑っている。

「ええええ、メツさんのお子さんーー?!」

「はい、リスタはわたしの娘で、今14歳です。」

「わ、若いのにすごいや。」

アリスは神妙な面持ちだ。それを見てユウも察する。

(そうか、才能があってもこの星では反逆罪となる。そして、何より弟さんと重なるものがある。寿命を考えると、、、胸が苦しいな、この問題。)


リスタは遺伝子について説明する。そして、自分の仕上げた装置や薬についても見せてくれる。

それについて、ラムに科学的側面、品質、全てを照合してもらうと、今の本家ラボとそっくりそのままのものを生み出していた。

そして、リスタは生物の生態変化と順応、完成形への理論も独自で解明しており、なんなら再生分野は本家ラボを凌駕しているとラムから告げられる。

まさに天才だった。

「これは凄い、本家を上回るなんて!凄いよリスタ博士!」

リスタは赤くなる。自分の研究は秘密裏でるため、他者から褒められるとは思っていなかった。

「けど、、、わたしの研究にはあまりにも実例が少ない。理論的には成功していても、まだきちんと人の役に立てていないから、本当に身体変化できるのか、再生出来るのか、不安です。」

「じゃあ、俺が試してみるよ。俺の身体で、いけるなら、本家ラボも納得するはずだ。」

「いや、それはさすがに!やっと見つかったultimate覚醒者なんです!それこそ大罪になります!それはニューラの民たちで少しずつ試験を繰り返しー」

大統領は慌ててユウへ伝えた。

しかし、ユウは続ける。

「いや、ニューラの人たちは、そんな悠長に待てないと思います。こうしている間にもいつ寿命を迎えるのかわからないんです。

俺はultimate覚醒者です。きっと、ニューラの遺伝子も入ってると思います。

だから、俺の身体を調べてみてはどうでしょうか?リスタ博士の見解はどうですか?」

しばらく沈黙したが、リスタ博士は目を輝かせて答える。

「これをみてください。」

少し奥へ進み、リスタが考案して開発した、新しいラボエリア。そして、新しいシステム。

「これは、あらゆる遺伝子の設計解析と、実験したいものの成分や掛け合わせを予測することができるものです。

この装置とシステムがあれば、どのタイプにどんな作用が現れるか、解析できます。」

「凄い、ここまで一人でやるなんて」アリスは感心している。

「もし、ユウ様が協力してくれるなら、ultimate遺伝子の情報を分解して一覧にする。そして、ニューラの遺伝子を見つけて実験することができる。あと、さまざまな遺伝子コードがきっとあるから、どの遺伝子コードなら相性が良いかとかも解明されて、寿命や再生の分野がかなり進むと思います。」

「凄い発明だ。うん。俺は承諾するよ。さっそくやろう!」



ユウはリスタ博士の指示で、カプセルに入る。

バイオ液の中で数時間過ごし、後は身体への変化を見るだけ。

実験前には遺伝子提供しているため、待つ間に解析を済ませた。

「す、、すごい、なに?この遺伝子情報の数。これならニューラと相性の良いものが見つかるかも!」


ユウは自ら実験体となり、更なる覚醒へと進み出すのだった。


第二十八話 完

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ユウとアリスのスイートルームでのやり取り、少し照れくさいですが二人の絆が深まる大切なシーンとして描きました。後半はリスタ博士が登場し、物語はいよいよ科学の深淵へ。ユウが自ら実験台になるという驚きの展開ですが、彼の覚悟がどんな奇跡を起こすのか、ご注目ください。

【応援のお願い】

本作は現在、コンテストに参加しております!

もし「ユウの成長が楽しみ!」「アリスが可愛すぎる!」と思ってくださった方は、ぜひブックマークや**下部の評価(☆☆☆☆☆)**にて応援をお願いいたします!皆様の評価が、ユウの新たな覚醒への一番のエネルギーになります。

また、もう一つの作品[txt:Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜|https://ncode.syosetu.com/n0377ln/]も本日最新話を更新しております。VRでの人生再挑戦もあわせてお楽しみください。

今後とも hanaXIII をよろしくお願いいたします。

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