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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第二十三話 大陸へ

ついにニューラ大陸への潜入作戦が始まります。

大統領とハンズ博士の間に流れる奇妙な空気、そして語られる「宇宙への夢」。

ユウはラムコピーのサポートを受けながら、アリスの足跡を追って未知の街へと足を踏み入れますが、そこには意外な光景と「懐かしい味」が待っていました。

作戦の詳細が告げられた。

また数週間後には、大統領の定期訪問がある。

その日の船に乗船して、仕事をするフリをする。

アリスの時と同じ方法だ。

上陸したら、アリスを探す。

至ってシンプルだ。



大統領定期訪問。ハンズ博士やテソーの案内でラボ内を回る。

「お!大統領!また貫禄が出てきたなあ!フハハハハ!」

「やめんかシモン、大統領だぞ。」

「おおそうだった!これは失礼した。いよっ!大統領!」

「フフ、芸のようにいじるのは勘弁してくださいシモンさん。大丈夫です博士、わたしは何も気にしていない。むしろ心地よい。」

そして、同じく簡単な会議が行われた。

大統領も大陸内でのラボの情報は掴んでいないとのこと。

すると大統領が口を開く。

「ハンズ博士。我々ニューラの民は、星の外へ希望を持ってはいけないのだろうか?」

「と、申しますと?」

「ニューラの民の中には、宇宙旅行を夢見ている者や、他の星へ行ってみたいと夢を抱く子どもたちもおります。ましてや、それを夢見て勉強に励む子たちまで出てきているのです。

しかし、ラボが定める条約がある以上、その子達の夢は叶いません。

事情は我々も重々承知しております。この星を守るためだと、、、。」

ハンズ博士は諭すように答える。

「大統領、あなたのお気持ちは察します。ですが、やはり条約を取り決めた経緯は、やはりこの星の安全を最優先するものです。

まだまだこの宇宙は不安定だ。この星の民が危険に晒されないために、わたしたちも日々、安全確認を徹底しています。」

大統領は穏やかに頷く。

「はい。その通りですハンズ博士。いやなに、大統領のボヤキだと思って大目にみていただきたい。」

「とんでもない、誰もが皆宇宙に夢を抱くもの。そのお気持ちはわたしたち研究者も同じ。ご期待に添えず申し訳ない。」

「とんでもない、フフ、幼い頃から何度もワガママを言って申し訳なく思っていますよ。なにせ、博士はわたしにとっては第二の父のように思っておりますし、憧れなんです。」

そう言って、二人は笑い合うのだった。



今の会話をユウは音声のみ拾っていた。

「なるほど、ラムコピーが俺の補助につくと、こんなこともできるのか。

それにしても、大統領ってもっと遠い存在と思っていたけど、案外ラボメンバーとは距離が近いのか?」

(父?憧れ?どういうことだろう。)


船内に大統領が戻ってくる。


「ラムコピー、大統領の会話、とりあえず全部拾ってくれ。俺の耳にだけ聞こえる音量まで下げて流してほしい。頼めるか?」

「かしこまりました。極小音量テスト。

いかがでしょう?これは人に聞き取れるギリギリですが。」

「まだ下げて大丈夫。、、、よし、そこで止めて、その音量で。」


大統領はまた独り言を言う。

「やはりダメか。

どうしても宇宙に行けないと。

我々は夢を見ることもできないのか。」


(大統領は宇宙に行きたい?ハンズ博士を父のように、、、シモンさんもあの態度、、、)

ユウはあの仮説を立てていた。


そうこうしているうちに船は大陸に到着する。


アリスの時と同様に、作業員は日当をもらい散り散りになる。

そのままユウはまず南エリアの街の中へ。

人混みをすり抜けてショッピングセンターのトイレへ。

そこで変装を解き、変装用のフェイスマスクを装着。数秒で圧縮されて肌に馴染む。


そこから、南エリアのラボメンバーが使用する部屋へとまっすぐに向かう。

ラムコピーが指示を出し、駅から電車へ乗り込む。着いた場所は高層マンション。

部屋の鍵は暗証番号であり、定期的に更新され続ける仕組み。

ラムコピーの指示に従って解除して中に入る。

(辺りを全て見たが、ここに長居した痕跡は無さそうだ。)

「ラムコピー、ここにアリスがいた形跡などは分かるか?」

「いえ、暗証番号も定期的に更新されますし、足跡が残らないようにプログラムされているので、滞在履歴などは分かりません。

ですが、、、貯蔵庫がまだ補充されていないところを見ると、何度かここで食事を取っていた可能性はあります。」

「と、言うことは、この部屋には確実にきたと言うことか。エージェントだもんな、そりゃ痕跡は残さないよな。」

「エージェントは訓練されています。臭いすら残しません。」


ユウは高層マンションから南エリアの街並みを眺めている。

(月の時、そしてこの星のラボ、居住区は、俺の知る現代と次元が違うと感じたが、このニューラ大陸はどうだ、、、この風景はまるでアメリカの景色に近い。もっと近未来的なものを想像していたけど、普通に電車は地を這うし。地球とそんなに変わりないのかもしれないな。)


ユウは時間を確認する。不用意に出歩くのは良くないと思い、今日はこのマンションで宿泊する。

「なあラムコピー、飯用意できるって聞いてるんだが、できそうか?」

「はい、もちろんです。貯蔵庫の中身から算出してメニューを提案します。こちらからお選びください。」

バーチャル映像でユウの前に立体的に見せてくれる。

(え、まじで、もうコレしかないだろ!)

「じゃあ、コレで、、、固め、濃いめ、できる?」

「もちろんです。承知しました。」


ユウの目の前には、こってり系ラーメンが出てくる。

ユウは感動している。まさか地球の外でラーメンが食べられるなど想像もしていなかったからだ。

「母船にも、似たようなものはあったけど、俺も余裕無くて、中身にこだわってなかったよ。

ラムコピー。このレシピとかは宇宙船でも作れるのか?」

「はい。お望みでしたら作れます。データによると、体を強くするメニューが最優先とあるので、おそらく指示しないと出てこないのではないかと予想されます。」

「くー。今まで先入観で指示しなかったよー。

よし、次の移動では地球食堪能しよう。」


ユウはラーメンをすすりながら考えていた。


(アリス、いったいどこにいるんだ。頼むから無事でいてくれ。よし、明日からひとまず西、北、東の順でラボマンションを回ってみよう。

街並みも一通りウロウロして探索だ。)


ユウは不安を抱えながら、早くアリスと会うことを目標に、一人作戦を練るのだった。


第二十三話 完

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

大統領と博士の「親子のような関係」や、宇宙に行けない民の葛藤など、世界の謎が少しずつ見えてきましたね。潜入中の緊張感がある中で、ユウが「こってり系ラーメン(固め・濃いめ)」を堪能するシーンには、思わず親近感を覚えてしまいました。地球から遠く離れた星で食べるラーメン、どんな味がするのでしょう。

【応援のお願い】

ユウの潜入捜査の行方が気になったり、アリスとの再会を願ってくださる方は、ぜひページ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると嬉しいです!ブックマークやコメントも、執筆の大きな支えになります。

現在、新作公開記念のコンテストにも参加中ですので、応援のほどよろしくお願いいたします!

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これからも作者 hanaXIII をよろしくお願いいたします。

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