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Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー  作者: hanaXIII


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第十七話 滞在期間

滞在期間が決まり、物語はいよいよ次の段階へ。

大きな変化の前にある、静かな夜のお話です

一方アリスは新しい指示を受けていた。

「はい、そのようなことが、、はい、、了解。」

通信が切れる。

(ニューラ……ユウの覚醒にとって、大事なところ。わたしも頑張らなくちゃ……)



「え!滞在期間は数ヶ月??」

「そうなりそう。もっと長くなるかも。次はユウにとってとても大事なフェーズになる。」

「まあ、確かにそうだよね、身体が変化したりするのも数ヶ月単位だし、ごめん驚いて、俺たちも患者さんと半年くらい関わるから、確かにそうだね!

教えてくれてありがとうアリス!」

(思いのほかユウが前向きで良かった。知らない土地で何ヶ月もいるなんて、普通は耐えられない。)

「どうしたのアリス?俺は大丈夫だから。それにしても、アリスにも付き合わせちゃうのが申し訳ないかなぁ、暇でしょ?」

「大丈夫、、暇ならそれに越したこと無いんだけど……」

「その様子だと、忙しくなりそうだねぇ、、お互い頑張ろう」

アリスはうつむいていたが顔を上げてまた笑顔に戻る。

アリスの中でユウは少しずつ心の支えになりつつあった。

そのあたりは、ユウはミナミやタイガと困難を乗り越えた経験が、自然と活きているからだ。

「ありがとうユウ、うん!一緒に頑張ろうね!」


その日の就寝時間、ユウはいつものように考え事をしている。

(俺、そんなゴリゴリな体の変化は嫌だなあ。けど、、、俺の尊敬するボクサー……モンスターの異名をもつ、あんな風になりたいなあ、なれるなら、、、身長も俺より少し高いくらい、、もしなれるなら、、、ん?なんか気配が)

アリスが忍び込もうとしていることに、ユウは部屋に入る前にすでに察知していた。

(なんか、気配?かなあ?)

すると、アリスが忍び足でユウのスリープルームに入ってきた。

(、、、やっぱり、当たった!)

ユウは寝たふりをする。

「ユウ……もう寝たかな……」小さく呟いてアリスは去ろうとする。

「アリス、、、眠れない?」

ユウは目を閉じたまま声掛けする。

「?!、、あ!ごめん!おこしちゃった!」

アリスの表情は固かった。申し訳なさそうにユウを見る。

(なんか、凄く申し訳なさそうな顔してる?かも、見えんけど、なんとなく雰囲気というか、顔がぼんやりわかるような)

ユウは目を閉じたまま答えた。

「いや、全然大丈夫だよ。部屋に入る前から何となく気がついてたから」

「え、えええ、わたしの行動が読まれてる??」

「いや、そういうんじゃなくて、気配というか、ふと感じるというか、俺にもわからないんだ」

「そっか、、ごめんなさい、寝てるところだったね、、それじゃまた明日ね、、」

「アリス、、、!、、、何か用があったんじゃないの?俺は平気だから、何でも話して大丈夫だよ?」

アリスはモジモジしている。

「と、特に話は、、、無いんだけど、、」

ユウはピンと来た。

(ま、まさか添い寝してほしいのか?、、、まじか、、、だとしたら、女の子の口からそれを言わせたらあかん!ってタイガなら良いそうだなあ、、、)

ユウは先日のニューラの会話で、アリスが忙しくなりそうな雰囲気だったことを思い出した。

ユウは起き上がり、自然に口が開いていた。

「アリス、良かったらこっちくる?俺眠れなくて、話し相手になってくれると助かるなあ」

ユウは頭をぽりぽりかいて伝えた。

アリスの顔はパーっと明るくなり、飛び跳ねるようにユウの元へ駆け寄った。

ユウの横にちょこんと座り、仰向けになる。

「明日はついに惑星ニューラかあ、、、地球を出て初めての星、、、すごくワクワクするよ。」

「ユウは凄いね、、、」

「いやいや、アリスの方が偉いよ。こんなこと何年もやってるんでしょ?」

アリスは横向きになり、ユウの方を向く。

「じゃ、じゃあ、頭、、撫でてくれたりする?、、、この前みたいに」

アリスはモジモジしている。

(げ!あの時の、、起きてたのかーーーー!)

「わかった。、、、これでどうかな?」

アリスは愛らしい笑顔を見せる。

(可愛いすぎる、、、)

「あ、、そういえば、、ニューラって、、俺息できるの?」

「うん、多分できるよ。多分、、、今のユウ、多分地球人のベースから外れてるから、大丈夫だと思うけど、無理だったりしてー」

「げ、まじ?それ怖いなあ」

「もし危なかったら、わたしが応急救護するね!」

そう言ってアリスはユウの鼻を摘む。

医療従事者のユウには何のことかすぐわかり、顔を真っ赤にさせて慌てる。

「え!応急救護??」

「ん〜?まだ何も言ってないぞ〜?何を想像したのかな?」

ゆうはさらに赤面する。

「大丈夫!乗り込む前に、空気チェックするから」またアリスが意地悪そうに笑う。

「また俺をからかってー、、この」

ユウはアリスの方を向いて二本指でアリスの額に優しく触れる。

二人はしばらくそんなたわいもない話をして笑っていた。

気がつくとアリスはユウの手を握って丸まって寝ていた。

(アリス、、、こんなに握りしめて、、やっぱりアリスも不安だよな、、、ultimate見つかったのってそもそも初めてだし、これからのミッションって基本全て初めてだよな)

ユウはまたアリスの頭を寝落ちするまで撫で続けた。



「あと10分で、惑星ニューラへ到着します。アリス、ユウ、準備は良いですか?」

「オッケー!」

ユウは気合いが入っている。


「ユウは気合い十分って感じね」

「そういうアリスも、初めて出会ったときと同じ雰囲気に見えるよ?やっぱり仕事モードなんだね」

「そうね。、、、ここからは気を引き締めないと。何が起こるかわからないから。

ユウのことは、わたしが絶対守るね。」

ユウはアリスの頭をポンと触る。

アリスは目をパチクリさせて驚く。

「ありがとうアリス!でも、そんなに気負わないでね、リラックスリラックス!」

(ミナミの研修のときも、はじめはこう言ってフォローしたっけ、、懐かしいな、もう随分前のことみたいだ。)


「お二人の呼吸標準は基準値をクリアしています。この星のどこでも出られるでしょう。

管制塔とも通信、許可は降りています。」


「よし、じゃあ、行こっか、ユウ」

アリスはユウの手を引く。

「う、うん、行こう!惑星ニューラへ!」


第十七話  完

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

次回から、物語は惑星ニューラへ。

ユウにとって大きな転換点が始まります。

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