プロローグ ~失いたくないもの~
大貴と知り合ったのは、センター試験目前の12月だった。
1浪して勉強してきて、ストレスとか寂しさとか、いろんな感情を自分でもコントロールできなくなっていた。
そんな時にはじめたチャット。
勉強の合間に、元気をもらうためにみんなと話した。
浪人はつらくて・・
誰にも相談できなくて、一人で悩んで苦しんでて。
でもそんな私の話をゆっくり聞いてくれて、
どんなに遅い時間になっても、
次の日が仕事でも、
1晩中相談に乗ってくれたり。
私の勉強に付き合ってくれたり。
だけど・・
チャットで知り合った関係は、簡単になくなってしまう。
でも、ただ一人、今でも相談に乗ってくれたり、辛いことがあったときは励ましてくれたり、
あの時からずっと変わらず友達でいてくれてる人がいる。
大貴は私の大切な友達。
学校の友達よりも話しやすくて
気を遣うことなんてないから一緒にいて楽しい。
大貴は私のことを、私の身近にいる友達の誰よりもわかってくれている。
ほんとに心から信頼できる唯一の友達。
絶対に私を傷つけることのない、唯一の友達。
私の心にあいた穴を埋めることのできる、唯一の友達。
男とか女とか関係なく、一人の人間として私を見てくれる、唯一の友達。
寂しくて仕方ないとき、悲しくてどうしようもないとき、
私の心を落ち着けてくれるのは
いつも大貴。
男と女の友情なんてほんとにあるのだろうか。
私は怖い。
大貴を失うのが怖い。
これからもずーっと、お互いそれぞれ家庭を持っても、
死ぬまで友達であり続けたい。
私には1つの夢がある。
目標ではなく、夢。
私は医療系の学科で、臨床検査技師を目指している。
脳波やエコー、血液検査などをする人だ。
大貴も医学部で、医者を目指している。
私の夢・・
大貴と同じ病院で、チーム医療を行うこと。
もちろん大貴とチームを組んで。
いい仕事仲間になれる気がする。
お互い遠慮もないし。
信頼もしてるし。
ただ私が勝手に考えてる夢w
でも、もし叶ったら、どれだけ幸せなことだろう。
友達以上、恋人未満。
恋人になんてなってはいけない。
別れが来てしまったら、もぅ元の私達には戻れないから。
今のこの位置が一番いい。
大貴を失わないためには、この位置にいるのが一番なんだ。
あなたは、男と女の友情はあると思いますか?
はじめまして♪
優璃です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
執筆中小説『あなたを信じて・・・』の関連作品になるようにしたいと思ってます。
今のところはまだまだ何も関連するようなところはありませんが・・・
どちらかを読んでないからといって、内容がわからなくなるようなことはありません。
もしよろしければ、『あなたを信じて・・・』の方も見てみてください♪
ただでさえ投稿が遅いのに、2つの小説を掛け持つなんて・・とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
どうかあたたかい目で見守ってください。
そして、何でもかまいません。誤字脱字のご指摘、小説の率直な感想等いただけたら幸いです。
今後もどぅぞよろしくお願いいたします。