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第73章「伝説の女騎士」

新キャラが続々登場です。ケイのナンバーズ部隊最強すぎます。

Bブロックの試合の試合が始まり20分たった頃、会場の盛り上がりはピークに達していた。ミマは試合の経過を実況する。


「おぉーっと!Bブロックも残り10人!!そしてここまで40人もの騎士をたった1人で倒してきたラキ=エスペランサ選手が勝負にでるーー!!」


大きな黒いハットに、カーキ色のマント、歳は20代前半といったところであろう、口に加えた一輪の薔薇がトレードマークのキザな美青年、ラキ=エスペランサはエネルギアで空中に100本の赤薔薇を生み出し10人の騎士に対して宣言する。


「……君たちの戦い方には品がない。それではナンバーズにはふさわしくないよ。……舞え!美しきバラよ!!ワンハンドレッドローズアロー!!」


凄まじいバラの弾丸が10人の騎士を襲う。全員が回避を試みるが、それは無駄だった。


「逃げても無駄だよ!そのバラは追尾機能を持っているからね!そして……これでフィナーレだ!薔薇花火!!」


ラキは前方に右手をかざし、エネルギアを集中する。回避しよう動き回る敵にバラが最も接近した一瞬を目でとらえ次々と爆発させていくのだった。その威力は他のBブロックの出場者の技の比ではなかった。


『ぎゃあああぁぁーーー!!』

「……ビューティフル!やはり僕の技は美しい……」


10人の悲鳴が会場に響き、次々と気絶していく一方ラキはそんなセリフを呟く。そして最後に生き残った勝者の名をミマは叫ぶ。


「決着ぅぅーー!!Bブロックの勝者はラキ=エスペランサ選手だぁぁーー!な、なんと1人で50人の選手を倒してしまったぁぁー!!まさに圧倒的な勝利!!ラキ選手!ナンバーズ入り確定ーー!!!」


女性陣の黄色い声援で会場中盛り上がる中ウル、ルナ、アランは満足そうな笑みを浮かべながら今の戦いの感想を言う。


「彼いいね……どうやら植物を自在に操る力みたいだ!そして最後の技……相手の動きを正確にとらえる動体視力は天性のものだな!」

「それに何よりエネルギアのコントロールが抜群に上手い!コントロールだけなら私以上かもしれない……!」

「ルナ以上……はっ!キザな野郎だがやるじゃねーか!」


観客席でこの試合をみていた6人もまさかのラキの戦いに感心していた。タイガは興奮した様子で思ったことを口にだす。


「な、なぁ……!ケイ部隊、なんだか凄いことになりそうじゃねーか!?あのラキって野郎、化け物じみてるぜ!フィオナはあんな奴がいたの知ってたか?!」

「し、知らないわよ……あっ!そういえば数日前ケイが植物使いで面白い奴を見つけたって機嫌が凄くいい日があったわ!もしかしてラキだったのかも……!」

「そ、それにしてもケイ部隊って華があるわよね!ケイも本当に綺麗な顔してるけどナンバーズのメンバーも美男美女しかいないわ……偶然かしら?!」

「ア、アクアさんはどこみてるんですか……?」


最後にアクアの的はずれな発言にクルミがツッコミを入れたところで、ミマは先ほど以上に明るい笑顔で司会を進行する。


「さぁそれじゃ次のCブロックいくわよぉぉー!!メンバーはこちら!!参加者は闘技フィールドに集合よ!!」

「……えっ?」

「どうしたんだよ?アクア?!」

「……なんでもないわ、タイガ!……見間違え?」


少しアクアの様子が先ほどと違うが周りは大して気にしなかった。会場の巨大なスクリーンにメンバーが映し出された後、出場者が闘技フィールドに集合する。このブロックは誰が勝ち上がるのか誰もが予想のつかない中、ミマは試合開始の合図をする。


「みんな準備できたみたいね!観客のみんなぁぁーーー!今よりもっともっと盛り上がっていくわよぉぉー!!Cブロック!試合開始っーー!!」


試合開始と同時に闘技フィールドが異様な紫の光に包まれる。観客席では何が起こっているのか理解できないでいた。そんな中シルファがアイリスに尋ねる。


「ま、まぶしいです……アイリス!あれはいったい……!」

「くっ……!あの光どこかでっ!思い出せないわっ!!なんだか懐かしい気がするけど……ただ試合開始と同時に誰かがあのエネルギアを使ったのはたしかね!」


そして光がおさまりアイリスが動揺している中、黒いサングラスにニット帽、暖かそうなグレーのコートを着た不審な男がアイリスの隣に座り足を組みながら呟く。


「……アレが始まったな……おそらく一瞬でこの試合きまる……」

「だ、誰っ?!あ、あなた怪しいわね!そのサングラスを外しなさい!!」


アイリスの指摘に意外にもあっさり了承し、サングラスをとる。その顔を見たとたんにアイリスは嬉しそうな表情に変わるのだった。


「えっ?!ケ、ケイっ?!?!ど、どうしてここに?!」

「しっ!!……声がでかい!周りの人にばれるだろっ?!」

「ふぇ……う、うん……」


ケイは人差し指を口の前に置き、ジェスチャーしながら答える。思わずケイの顔が近くになりアイリスは顔を赤らめるのだった。そんな二人を見てシルファとフィオナは嫉妬を露にする。シルファは頬を可愛く少し膨らませ、空気を読んで静かに独り言を言う。逆にフィオナは逆に燃え上がるような嫉妬を全面に出す。


「ふ、二人の距離近いです……」

「そ、そこっ!イチャイチャすんなっ!アイリスっ!離れなさい!!」

「あ、あんたら試合観なさいよ……!それよりケイ!私、あれ昔見たことがあるの!もし前に見たのと同じだったらこの能力はヤバすぎるわね!」


アクアの質問にケイは黙ったまま頷く。そしてその正体を明らかにする。


「……多分アクアの推測通りだと思う。あれはエミリア=オルコットのマインドジャックだ!彼女の強さはこの前戦った俺が保証する!」

「エミリアっ!やっぱり……!さっきスクリーンで見たのは見間違えじゃなかったのね。」


アクアが観客席でそう呟く一方、闘技フィールドでは騎士達は立ったままロボットのように固まっていた。まるで誰かの指示を待っているかのように……そしてその中にたった1人、何も影響を受けていない女騎士がいた。その騎士こそエミリア=オルコットである。紫色のロングの髪にキリッとしたつり目、整った鼻筋、身長は170センチにいかないくらいでスタイル抜群、露出の激しい服装が特徴のセクシー美女である。歳は20代半ばといったところだ。そのエミリアはロボットのように固まった騎士達を見て、自信に満ちた表情で言葉を発する。


「ぜんっぜんダメね!話にならないわ!私の洗脳に耐えられるほどの選手はいないのかしら!ケイ様になんて一ミリ足りとも効かなかったというのに……!もういいわっ!あなた達!自分自身に向かって最大火力で攻撃しなさい!」

『イエス!エミリアサマ!!』


エミリアの命令に誰も背くことなく従う。フィールドの至るところで大爆発が起こり一気に決着がつくのだった。ミマはその光景に目を見開き、勝者の名を叫ぶ。


「な、な、なんとCブロックっ!開始3分で全滅っ?!凄いっ!凄すぎるっ!これがケイ様が秘密裏に特別スカウトした噂されるエミリア=オルコットの力だぁぁーー!圧倒的!圧倒的すぎるぅぅーー!勝者はエミリア選手ーー!!文句なしのナンバーズ入りだぁぁーー!」

「こんなの当然よっ!!元サンセットホープズ候補をなめないでちょうだい!!」

『えぇぇぇぇーーーーーー?!?!』


最後のエミリアの衝撃的な一言に会場中絶叫するのだった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。面白いと思ったかたブックマーク、下の星評価よろしくお願いします!

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