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第48章「クリスマスデート(前半)」

クリスマスデート前半です。

タイムトラベラーズ襲撃事件が解決した次の日の今日、シルファは朝からバタバタしていた。なぜならこの日はクリスマスでケイと遊ぶ約束をしていたからだ。そして今現在まで自室で服選びに迷っていたのである。


(シルファ)「これにしましょう!!」


白ニットに黒のロングスカート、ブラウンのコートに着替え、そして前にケイからプレゼントで買ってもらったネックレスを身に付け城を出る。どうやら外は快晴ながら少し雪がパラパラと降っているようだ。そんな中シルファはケイに電話しながら集合場所へと向かうのだった。


(シルファ)「ケ、ケイ!おはようございます!」

(ケイ)「……もしもし!シルファか!おはよう!どうかしたか?」

(シルファ)「ちょっと朝からバタバタしてしまいまして……時間ぴったりくらいにヘリオス広場に着きそうです!ケイはもう着きましたか?」

(ケイ)「あとこっちは後2、3分でつきそうだな。シルファも慌てないでゆっくり来てくれれば大丈夫だからな。俺はあったかい缶珈琲でも飲んで待ってるさ。はは。」

(シルファ)「あ、ありがとうございます!ですが早くケイに会いたいので少しだけ急ぎますね。」

(ケイ)「わかった!気をつけてな!また着きそうなったら連絡頼む。電話しながら歩くのは危ないからな。」

(シルファ)「わかりました!またあとで!」


シルファは電話を切って真っ直ぐヘリオス広場へ向かう。この時シルファは気づかなかった。少し離れたところからシルファを尾行していた3人に。


(アクア)「……シルファたのしそうね!ふふ!」

(フィオナ)「……ま、まさかね。そ、そんなわけないわよね。」

(アイリス)「な、なんで2人がいるのよ……?!」

(アクア)「それは面白そうだからよ……!ふふ!」

(フィオナ)「ア、アクア性格悪いわね……わ、私は監視よ。シ、シルファに何かあったら困るもの。騎士として当然よ。アイリスはなんでなのよ?」

(アイリス)「へっ……?!私?!わ、私はシルファを応援したくて……が、がんばれーみたいな?あはは……」

(アクア)「……アイリス。……あなた。」


そんな話をしながら歩いていき、とうとうシルファが立ち止まった。どうやら集合場所はヘリオス広場のようだ。そしてシルファと待ち合わせしてた人が歩いてきて判明する。やはり予想通りケイだった。


(フィオナ)「あ、あいつぅぅーー!!」

(アクア)「フィ……フィオナ!抑えて!バレるから!!」

(アイリス)「……!!」


一方ケイはシルファをみて、少し顔を赤くして照れていた。目を反らしながらケイは呟く。


(ケイ)「……その服かわいいな。似合ってる……。」

(シルファ)「えっ?!あ、ありがとうございます……。ケ、ケイもかっこいいですよ!」


シルファはもう心臓の鼓動が止まらなかった。顔も赤くなり、ケイを直視できない。そんなドギマギした雰囲気の中ケイは話を切り出す。


(ケイ)「……それじゃいくか。プラネタリウム。」

(シルファ)「は、はい……」


二人は一緒にプラネタリウムへ向かって歩いていく。そしてシルファは歩きながら勇気を出して思い切った行動にでるのだった。


(ケイ)「……シルファ?!」

(シルファ)「こ、こっちの方が温かいです……!」


シルファは大胆にもケイの腕を組むのだった。それをみた尾行していた3人は驚愕していた。


(アクア)「きゃああ……シ、シルファ……か、かわいすぎるわ。あれで落ちない男いないわよ。」

(フィオナ)「あ、あいつデレデレしてぇぇー!」

(アイリス)「……シ、シルファ。あんなに大胆に……」

(アクア)「あ、あの子ロールキャベツ系女子だからね。前アスカとアイリスとゲームした時わかっちゃったし。あの子の本性が……」

(フィオナ)「な、何よ。そのロールキャベツ系って……!」

(アクア)「……草食系に見えて中身は肉食系みたいな?」

(フィオナ)「う、嘘……?」

(アイリス)「……そ、そこまでじゃないわよ。た、多分……。あ、あはは。」


そしてケイとシルファは目的地のプラネタリウムへ入り、チケットを買おうとしていた。


(シルファ)「ど、どの席がいいかまよっちゃいますね。」

(ケイ)「うーん。俺もプラネタリウムとか初めてだからな。でもここが観やすそうじゃないか?真ん中だし。」

(シルファ)「そ、そうですね!そこにしましょう!」


ケイは無意識に知らずにその席を選んだつもりだった。しかし尾行していた3人は気づく。それがカップルシートということに。


(アクア)「……やるわねー!ケイ!あの席を選ぶとは……まぁなんか知らずに選んだみたいだけど。」

(アイリス)「あ、あ、あれって一緒に寝ながら観れる、カップル専用の……」

(フィオナ)「ケイぃぃー!あんのバカぁぁー!」

(アクア)「フィ、フィオナ!やめて……!バレるから!!」


アクアがフィオナを必死で抑えている間にケイとシルファはプラネタリウムに入っていった。


(アイリス)「な、中に入っていったわ!早く!」

(アクア)「追うわよ!」

(フィオナ)「な、なんでそんなにアイリス必死なのよ……」


ケイとシルファは席に仰向けで寝転がる。そして横を向きお互い目が合うとまるでベッドに2人でいるかのように感じ、心臓の鼓動がはねあがるのだった。


(ケイ)「シ、シルファ!き、気づかなかった!わりー!この席ってもしかしてカップルシートなんじゃ……変えてこようか?」


ケイは立ち上がろうとするが、それを止めたのはシルファだった。シルファはケイの左腕を両手でつかむ。


(シルファ)「こ、このままがいいです……」

(ケイ)「シ、シルファがいいならいいが……」


アクアはもはやそんな2人をみて興奮がとまらなかった。


(アクア)「あ、あの2人お似合いすぎるわ……美男美女。いいわねー!」

(フィオナ)「お、お似合いじゃないわよ。ただの騎士とこの国の姫君じゃ釣り合わないわ……!」

(アクア)「あ、そっか!まだフィオナ知らないのよね?」

(フィオナ)「な、何がよ?」

(アクア)「ふふ。内緒よ。すぐにわかるわ。ね?アイリス。」

(アイリス)「……」


そんな中プラネタリウムの上映が始まった。幻想的な星空と月、ロマンチックな雰囲気の中ケイは仰向けのまま呟く。


(ケイ)「……いいクリスマスだな。ほんと。気に入ったよ。プラネタリウム。」

(シルファ)「……ふふ。そうですね。また是非いきましょ……。」


シルファはケイに密着する。端から観たらカップルそのものだった。幸いにもアクアとフィオナはあまりにリラックスしずきて途中から爆睡していた。そんな中アイリスは顔を赤くして切ない表情で静かに呟く。


(アイリス)「……夜空の中やめてよ……。」


そしてアイリスにとって辛く長いプラネタリウムの時間がいつまでも続くのだった……


アイリスの気持ち切ないです……親友の好きな人を好きになる……。後半なるべく早めに書きます。お楽しみに。それから面白いと思った方、ブックマーク、下の評価5つ星よろしくお願いします!

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