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番外編「パニック!秘密の女子会」

ムーンアイランドの任務が終わりケイが目覚めた日の夜、トラモント城では秘密にシルファの部屋で女子会が開かれようとしていた。おかしや酒、ジュースがテーブルに用意されている。今部屋にいるのはシルファ、アイリス、アクアの3人である。あと1人を3人は待っていた。


(アスカ)「お、お待たせしました。」

(シルファ)「いらっしゃい。アスカ!どうぞこちらへ!」

(アクア)「おーしっ!全員そろったわねー。やるわよ!」

(アイリス)「ええ!絶対負けないわ!何しろ罰ゲームがかかってるもの!」


4人がするゲーム、それはトランプのババ抜きである。だが普通のババ抜きではなかった。


(アスカ)「ば、罰ゲームってなんですか?」

(アクア)「んー、そうだねー。自分の過去の恥ずかしいエピソードを1つ暴露されるのはどう?嘘はバレるわよ。アスカの能力で過去をみてもらうから!!アスカは自己申告でいいわよ!」

(シルファ)「えっ?!」

(アイリス)「ね、ねぇ!他の罰ゲームにしない?!」

(アクア)「え、何?自信ないの?!」


アクアは酒を飲みながら挑発する。その挑発にシルファとアイリスはまんまとのってしまったのだった。


(シルファ)「ア、アクアには負けません!」

(アイリス)「絶対アクアを泣かすわ!」

(アスカ)「な、なんかこわい……」


そうしてゲームが順調に進んでいく。一番最初に上がったのはアスカだった。


(アスカ)「や、やった……」

(アイリス)「や、やるわね!」

(シルファ)「次は私の番ですね。」


シルファはアクアの札をひく。シルファも上がりだった。


(シルファ)「よ、よかったです……」

(アクア)「ふふ!アイリス!勝負よ?!」

(アイリス)「よ、酔っぱらいには負けないわ!」


そうして最終局面をむかえる。アクアはアイリスの札をひき、勝利したのだった。


(アクア)「アイリスちゃーん。私の勝ちよ。」

(アイリス)「な、な、嫌!絶対嫌よ!」

(アクア)「アスカお願い!」


アイリスは必死に抵抗するが、それは叶わなかった。アスカはアイリスに触れ、記憶を読み取る。その暴露される内容は死にたくなるほど恥ずかしいものだった。アスカは顔を真っ赤にして確認する。


(アスカ)「あ、あ、あの!これ本当にしゃべっていいんですかぁ?!」

(アイリス)「な、何がわかったのよ?!」

(アクア)「さぁアスカ!教えなさい!」

(アイリス)「ア、アクアーー!!シルファ!助けて!私達親友でしょ?!」


そうシルファに助けを求めるが、シルファは目をそらしてこう言うのだった。


(シルファ)「ゲ、ゲームですし……」

(アイリス)「裏切りものぉぉーー!」

(アクア)「はい!アスカ!じゃあお願い!」

(アスカ)「2週間前なんですけど『逆ハ◯◯◯!乱◯!激しくついて!あなたの◯◯◯◯で!』って言う過激な小説を読んで、……してます。」


その瞬間空気が凍ったのだった。シルファは両手で顔を隠して聞かないふりをしており、アクアは想像を超えていたのかドン引きしていた。そしてアイリスは顔をトマトのように真っ赤にしながら目に涙をためていた。しばらくしてアスカが口を開く。


(アスカ)「アイリスさん……。」

(アクア)「あ、うん……。なんかごめん。アイリス。」

(シルファ)「だ、誰にも言いませんから……。元気だして下さい……。」

(アクア)「ね、ねぇ!アスカ、シルファ!この罰ゲームやめない?想像以上にヤバいわ……」


そうアクアが提案した時だった。アイリスはシルファとアクア、アスカの顔を見て、涙を流しながら笑顔で反対するのだった。


(アイリス)「ダメよ。もう一回やりましょ。もう1人地獄に落ちてもらうわ……。私以上の辱しめをうけてもらうから。そうすれば私達は真の仲間になれると思うの。」


そうしてアイリスの圧に負け、第二回戦が始まるのだった。この時誰もが思ったのだった。絶対に負けられないと。


(アイリス)「よっし!私はあがりねー!!」

(アスカ)「私も上がりです!」


今度はシルファとアクアの一騎討ちになる。そして決着はつく。アクアがシルファの札をひき勝利するのだった。


(アクア)「や、やったー!私の勝ちよ!!」

(シルファ)「そ、そんな!アイリス助けて!」

(アイリス)「さっきあなたも言ったじゃない?これはゲームよ。じゃあアスカ!お願い!」

(アスカ)「は、はい!承知しました!先輩!!」

(シルファ)「えっ?嫌です!絶対いやぁぁ!」


シルファの抵抗もむなしく、過去の記憶が読み取られていく。その内容はアイリスに匹敵するほど恥ずかしいものだった。アスカはまたしても顔を真っ赤にして確認する。


(アスカ)「姫様許して下さい。ゲームですので……」

(シルファ)「な、何を読み取ったんですか?!」

(アイリス)「いいわよ!アスカ!やれやれー!!」

(アクア)「あんたもう失うものがないから無敵ね……」


そしてアスカはシルファの恥ずかしいエピソードを暴露するのだった。


(アスカ)「これはケイさんとの電話のことなんですが……今から言うことは一言一句正しいことです。姫様は寝ぼけてこう言いました。」


シルファは理解した。アスカが話そうとしていることが。それは絶対知られたくない、そう思い必死に止めようとしたのだった。


(シルファ)「それはダメぇぇー!!」

(アイリス)「おーっと!」

(アクア)「あ、あんた悪魔ね!」


アイリスはシルファの口を手でふさぐのだった。シルファは顔が真っ赤だった。そんな中アスカは容赦なく真実を暴露するのだった。


(アスカ)「『私、ケイの全部がほしい……心も体も全部、全部……だからいいですよ……キス。それ以上も……。めちゃくちゃにしてほしい。ベッドの中で1つになってずっと愛し合いたい……誰よりも大好きなあなたと……』」


アスカの恥ずかしい暗唱が終わると、アイリスとアクアは目を見開いて顔を真っ赤にしていた。シルファはもう泣いていた。


(シルファ)「うわぁぁーん!もう死にたいですーー!生きていけないですーー!それだけは知られたくなかったのにーー!!」

(アクア)「な、なんて情熱的な告白!!あんなに控えめなシルファがぁ?!嘘でしょ?!超ムッツリだったのねーー!!」

(アイリス)「あ、あ、あんた!!そ、そんな嘘でしょ?!さすが神だわ!!もはや次元が違うわ!キスしたって聞いた時以上の衝撃よーー!!」

(アクア)「キ、キスぅぅーー!?し、したの?シルファが?!きゃああーー!!!」

(シルファ)「もうやめてぇぇー!!」


こうして賑やかな女子会がいつまでも続き、その日の夜みんなの絆が深まったのだった。





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