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第2章「アマネセル学園」

第2章書いてみました。ここからしばらく学園編になります。

アマネセル学園、それはトラモント王国最高峰のエネルギア国立高等学校である。倍率は100倍を超え、入試難易度は他の学校と比べ桁外れに高い。いわゆるエリート校である。そんなエリート校に通うケイは遅刻寸前まで追い込まれていた。


「や、やばい遅刻だー!」


昨日はとんでもない1日だったこともあり、このケイは色んな意味で疲れていた。チンピラに追いかけられ、戦って、その後トラモント王国の姫様と友達になったのは肉体的にも、精神的にも負担が大きかった。そんなわけで寝坊してしまい、学校まで全力疾走中だった。


「よし、正門がみえてきた!なんとか間に合った!!」


残り10分で正門に到着しそのまま1年C組の教室に向かう。ガラガラと教室のドアを開け、なんとか間に合うのだった。


「はぁ……はぁ……ギリギリ、セーフ!!」


朝からもう疲れた、そう思いながら、一番後ろの奥窓際の席に着席する。そしていつもの朝日のように明るい少女が声をかけてくるのだった。


「おはよう!ケイ!あんたまた寝坊したのね!」

挿絵(By みてみん)

この少女の名前はフィオナ=トキハ。赤髪のショートヘアで女子にしては高めの身長でスタイル抜群、そして勝ち気なパッチリした目で整った顔立ちの美少女だ。フレンドリーで親しみやすく男子には大人気である。


「おはよ。フィオナ。まぁ昨日色々あってさ、疲れたんだよ…1時間目寝そう。」

「あんたはいつも授業寝てるでしょうが!ほら、先生きたわよ!」


チャイムがなり教室の前のドアが開く。


「席につけー!」


やってきたのは、短髪の茶髪に、ワイルドな雰囲気の顔立ちに無精髭、長身で凄まじく鍛え上げたであろう筋肉質の30代後半くらいの男性だった。フィオナは見知らぬ男がやってきたことに呟く。


「あれ?いつものクロイツ先生じゃない?どうしたのかしら?ケイは知ってる?」

「いや!わからん!だがあの人どこかで…」


ケイとフィオナがひそひそと話す中、その男は口を開く。


「クロイツ先生だが体調不良のためしばらくやすむことになった。エネルギア基礎の授業は、これから俺が臨時で担当する。あーあとそうだ。自己紹介がまだだったな。俺の名前はロイ=フェニックス。みんなよろしく。」


その名を聞いた途端、クラスはざわめく。


「え…。」

「ロイ=フェニックスってあの?!?!」

「まさか、嘘だろ!!あのロイって伝説の?!たしかに似てる!」

「ええーー!!!やば!!!すごーー!」


ケイとフィオナのクラスメイト逹はあまりの衝撃に、そんな悲鳴をあげている。それもそうだ。この男はこのトラモント王国を守る騎士である。それも並みの騎士ではない。ケイも驚きのあまり、つい言葉を口にする。


「サンセットホープズの1人、ロイ=フェニックス!!!なんで!?!」


サンセットホープズ、別名は夕陽の希望とも言われるそれは約2000人の騎士の中、頂点5人にのみ与えられる称号である。ロイはそのうちの1人なのである。騎士の中の騎士。騎士を目指すものなら憧れの存在である。そんな中、学級委員長でもあるフィオナは半分は興味、もう半分は大きな声で騒ぎだしたクラスメイト逹をおちつかせるためでも手をあげていた。それにロイは気づく。


「おい!気持ちはわかるが静かにしろ!どうした、そこの手を上げてる女子。俺に何か質問か?」


みんな一斉に沈黙する。効果抜群だった。フィオナとロイに注目が集まる。


「はい!どうして騎士であるあなた様がいきなりこの学校の教師になられたのでしょうか?その経緯が気になりまして!」

「あー…それはな体調不良のクロイツ先生の代わりというのも含め色々事情はあるんだが、ざっくりいうと優秀な人材を見極めにきたってのが一番の理由だ。騎士志望は特にだな。」


このアマネセル学園は2学年制で一学年200人、そして2つのコースに分かれている。一般科と騎士科である。一般科というのは、普段の日常生活にエネルギアをよりよく活かすことを目指す科である。例えば回復に特化したエネルギアならケガや病院の治療に役立てるといった形である。一方で騎士科というのはトラモント王国の騎士を目指す科である。しかし誰でも騎士になれるわけではない、騎士科は毎年100名近くになるが、その中で騎士になれるのは15人と決まっている。他の騎士志望だったものは警察官などの他の道に進むことになる。そしてこの科を分ける時期は1年の夏、つまり今の時期である。進路希望調査票は入学初日に渡されてるため、この時期には大体の生徒は進路希望は決まっている。


「まだ何か質問あるやつはあとでにしてくれ。とりあえず授業はじめるぞー。あーそうだ、ケイ=リュウセイはいるか?あとで俺のところこい。」

「えっ?何で俺が……」


ケイはみんなの視線を浴びる中、ロイの授業がはじまったのだった。


最後まで読んでいただきありがとうございます!これから魅力的なキャラクターを沢山登場させるつもりです!今後ともよろしくお願いします!そして切実なお願いがあります!面白いと思った方だけで構いませんのでブックマークと星の評価お願いできませんか?していただけると凄くモチベーションになります!本当によろしくお願いします!

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